Apple TV+オリジナルドラマシリーズ『サイロ』のシーズン2の全話の配信が完了した。
地下144階に及ぶ巨大なシェルター内で暮らす、地球最後の1万人。
サイロの外の様子は唯一の監視カメラが映し出す荒廃した風景だけ。
しかも、土手のような丘に囲まれているためカメラから50メートル程度までしか臨むことができない。
外気は汚染され、サイロの外では生物は生きていけないことだけが伝えられ、人々は外界への関心を抱きながらも巨大なシェルターでの暮らしを享受していた。
そうした世界なので、サイロの統治者は人口調整とともに、いかに外界への関心を削ぐのかに全神経を集中している。
外界の状況、サイロの構造、サイロの秘密に関して、責任者とその助手だけが知ることを許されていた。
サイロができる前、地球が汚染される前の“遺物”も多数サイロ内に遺れされており、それらを発見した人間は外界への理解を深めようとし始めてしまう。
ただし、そうした人間を発見すると、責任者は汚染された外界へ送り出し、監視カメラのレンズの清掃を課す処刑を発令する。
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機械室で働く主人公のジュリエットもサイロの秘密を知ってしまい、シーズン1の最後で外界送りにされるが、処刑時には汚染された外気を防げないフィルターが装備された防護服を着させられるところ、仲間の機転によってジュリエットの防護服には外気を吸わずに済むフィルターが装備されていた。
そのため、ジュリエットはそれまで処刑された人々がその手前で息耐え倒れていた丘を越えて行き、人々の視界から消えて行ってしまう。
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実はサイロは全部で50あり、すぐ隣のサイロに逃げ込むことができたジュリエットと、ジュリエットが丘を越えていく姿を目撃し下界の危険性について疑問を抱き始めたサイロの住民たちのその後が描かれる。
ジュリエットが逃げ込んだサイロの周りには無数の屍が折り重なるように朽ち果てていて、サイロ内に人間はいなくなっていた。
それはつまり、このサイロに住んでいた住民たちの、外界への関心がいよいよピークを越え、統治者に対して反乱を起こし、住民全員で外界に出ていったことを示していた。
こちらの予告編では、ひとつのサイロが崩壊していくまでのプロセスが描かれている。
自身が生き延びたことで、自分が暮らしてきたサイロの人々が同じ暴動を起こす危険性に気づいたジュリエットは、元のサイロに戻ることを決意する・・・
果たしてジュリエットはサイロに暮らす1万人を救うことができるのか?
50あるサイロに隠された秘密とは?
いや〜〜〜〜〜〜〜〜面白い!
まだシーズンは続くので、観終わったあとの“サイロロス”があまりにエグい。
早くて1年後か?早く続きが観たい!
本国ではAmazonプライムでも配信されているようなのですが、日本ではApple TV+の独占配信。
でも、1ヶ月だけでもApple TV+を契約してシーズン1、2を一気見しても損はないですし、サイロ以外にも現在配信中の『セヴェランス』に、名優ゲイリー・オールドマンの最後の出演作品になるとも言われている『スローホース-窓際のスパイ』など、良作が目白押しです!
(オススメ度:90)
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