こうして元サヤに収まってしまっていることを指摘するまでもなく、やっぱり私はBURTONのバインディングが好きなのだ。
しかもGENESIS TTだけのこのカラーリングは、そんな私の深層心理を掘り起こすとっておきの媒介となってくれた。
やっぱカッケーわ。このバイン。
というかなり濃いめの色メガネで見ていることを何卒ご了承いただきたいのですが、そんな色メガネを抜きにしても、今だからこそ、6年前には気づけなかったBURTON GENESISが本来狙っているトコロに気づけたように思う。

結論から先に書くと、
以前は気づくことができなかった「BURTONの考えるヌケ感」について、6年の時を経て、改めて知ることとなった。
UNIONのバインディングを使うようになってから、膝の横方向へのヌケ方の大切さを知ることができた。
膝が横にヌケやすくなることで、膝と足首の可動域を増やすことができ、足を固定されないサーフィンのようなよりフリーフットな操作感を得られることが最大の魅力だと思っている。
今回は逆にUNIONからBURTON GENESISを見つめることになったのですが、GENESISは別の方法でフリーフットな感触を得ていること(得ていたこと)を知ることとなった。
逆にいうとUNIONに乗るまではヌケの良さについてまったく意識していなかったということだ。
GENESISの一番の特徴である二重にされたハイバックですが、当時はハイバックに寄りかかった時のクッションくらいにしか思っていなかった。
それが、アンクルストラップ、フットベッドが、圧を横方向に受け流すように動くハイバックと連携しながら足首の回転を許容しているということに気がつくことができた。
それに加えて『Re:Flex』がボードの撓みを足裏にありありと伝えてくることで、UNIONとは違った方法論で、ボードと足を分離させたような、独特なフリーフット感を生み出していた。
そしてその感覚を得るには、素足でボードを踏んでいるように感じさせる『K2 Taro Tamai Snow Surfer』の存在も重要でありました。とか、大発見でもしたような口ぶりだが、6年前にもGENESISとK2 TT SS(初期型)の組み合わせは経験していたので、6年経ってやっと気づけたという話。
FLUXや、UNION、SPARK R&Dなど、様々なバインディングに乗ってみてやっと気づけたことなわけだ。
ちなみに『DEELUXE RIN』も足裏感覚がとても豊かなブーツだったので、RINとの組み合わせでも同じ気づきを得られたと思う。遠回りこそ私の人生そのもの・・・・
UNIONに乗り換えた時はあれだけ気にしていたベースにカントが入れられていないことに関しても、今ではほとんど気にならないようになっていた。ただ、同じようにベースにカントの入れられていない『UNION ULTRA』を使った際には少ないながらも違和感があったので、その違いはボードの撓みを強く感じられるRe:Flexにあるのだと思う。
これをしてUNIONよりもGENESISの方が楽しい、おもしろい、ということでは決してないのですが、ベースを柔らかく設定された『UNION STRATA』と、Re:FlexをもつGENESISはかなりの部分でカブる部分が多く、それでいてボードフレックスを強く感じられるRe:Flexの魅力の方が、今は上回っているように感じている。
『UNION FORCE』の硬質で速いレスポンスは、TT168ミズメヒノキの硬いフレックスとの相性がとても良く感じており、いままでの捉え方で言えば、STRATAと同等のGENESISではレスポンスが足らなくなるはずなのですが、今回それは感じなかった。
足下ではなく、バインディングのベースの両脇を強く撓ませることでボードのフレックスを引き出していたFORCEに対し、Re:Flexはブーツのソールを短距離で強くボードに押し付けることでレスポンスを得ているのだと思われる。
これに関してはもう少し様子を見る必要があるが、今のところGENESISの性能は、まるで図ったようにSTRATAとFORCEのいいとこ取りになっている。

というわけで、少なくともGentemstickに乗るぶんにはGENESIS TTを使ってしまうのだろうなあ。
「あつらえたような」とはまさにこのことで、当然のようにボードとの相性もとても良い。
って、これもとっくに気づいてたことですけど・・・
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