M3 iMacに買い換えた話

何にでも「サポート外」というやつがある。
Appleははっきりとそうとは言わないのですが、アップデートができなくなることで、そうと悟らされる。
主にデザイン関係の仕事でMacを使っている私の場合、Mac OSをアップデートできないと困るのはAdobe製品のアップデートも使えなくなることなのですが、最新の機能やプラグインが使えなくても私の場合2年くらいはアップデートをしなくても仕事にはなる。

ただ「うまいことできているな」と思わされるのは、いつもこのタイミングでOSに不具合が出てくることだ。
OSがアップデートされなくてもアップデートできてしまうアプリもあったりして、要はアプリごとにバージョンが不揃いになる状態が出てくる。そうなるとMacが思考停止に陥って再起動を余儀なくされる。
そう仕組まれているのか、たまたまなのかは分からないが、仕事の作業中に再起動が頻発するのはやはり怖い。
こまめにバックアップを取っていてもMac自体が使えなくなったら元の木阿弥。
そのタイミングで急ぎの案件でも入ったところを想像すると背中に冷たいものが走る。

世はすでにMチップの時代。
それ専用にOSでもアプリケーションでも作られているので、不具合が生じるのも致し方なしだ。

というわけで、iMacを買い替えることにした。
現在のiMacはM3チップが搭載されているのですが、この11月にはM4チップ搭載のiMacが登場すると噂されている。もちろん新しモノ好きとしては、M4の方が欲しいところなのですが、気の小さい私は怖くてそこまで引っ張れない。

なぜオレンジなのかと言うと、カスタマイズすると届くまでに時間がかかってしまうので、メモリ15GB、512GB SSDの在庫を探したところこれが一番安かったため。
できればSSDは1TB以上にしたかったのですが、そうするとカスタマイズモデルを注文しないとならなくなる。
何よりお値段もべらぼうに高くなるし、Thunderbolt 4 規格の送信スピードもかなりものだというので、外付けのSSD 1TBでしのぐことにした
ときに、Appleの使うThunderbolt 3以降と、USB-Cの仕様が同じだということを今回初めて知った・・・
こちらのiMacはThunderbolt 4で、接続するケーブルもそれ専用品でないとその性能の全てを享受できない。ということも今回知った・・・

近頃はあっという間にデータや設定の移行ができてしまうので、届いて箱から出す時間も含めて1時間足らずで乗り換えができてしまう。
あっさりできすぎて拍子抜け。新しいパソコンに買い換えた悦びがあまりに希薄。
使用環境も全く変わらないので全てがそのまま。これまで使っていたIntelチップの残党である iMac 27inは退役して、今はバックアップ機として余生を過ごしている。

「そのまま」とは言いましたが、もちろんいくつか違いはある。
これまで使っていたiMacは27インチだったのですが、こちらは24インチ。
モニターサイズが小さくなることが一番心配だったのですが、完全に杞憂に終わった。何の違和感もない。
意外に良かったのはキーボードに追加された「Touch ID」。
iPhoneと同様に指紋認証でパスワードの入力がパスできる。「これは別に要らないかな」とか思っていたのですが、想像以上に便利なシロモノだった。
一番困ったのは文字入力。今はATOKもサブスク契約。ベーシックで月額300円。
300円をケチって、今はMac OSの標準日本語ソフトを使っているのですが、これがまた使いづらい。
特に予測変換のアホさ加減には言葉を失う。

M3チップに関しては確かに速い。
私は動画編集とか膨大なデータを頻繁に扱ったりはしないのですが、静止画であっても読み込みが速いことははっきりと体感できる。とはいえ、これまでのiMacの速度でも、それほど困ることもなかったというのが本音ですが。

というわけで、今回の買い替えは作業環境の効率化や高速化というよりも、安定化を目指したものとなり、買い物としては一番刺激の少ないものとなった。これだけ高額なお買い物の場合、もっと変わった感が欲しいよな〜

昨今のアップデートは、主にAIを活用することを念頭に置かれているようなのだけれど、確かにAIは作業環境を大きく変革したとは思いながらも少なくとも私はそれほどAIを必要としていない。
むしろ、AIにできないことを見つけることが重要になっていたりするので、AIの動向には常に注意が必要なのですが、それを知ってなお、Mac(iPhone)を含めたパソコンのイノベーションは、ほぼほぼ頭打ちだと感じる。

頭で考えるだけで実現できるくらいのハードが出てこない限り新しいパソコンなんぞ要らない。
それもなしに買い換えさせるのはもう勘弁してほしいよな〜〜

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