UNIT GARAGEのTAIL TIDYを装着したい。と思ったのが運の尽き(序)

また例によってややこしい話になるのですがお付き合いいただきたい。
ことの発端は「今年はキャンプツーリングに行ってみよう」とか思ったこと。

シートバッグを装着できる『UNIT GARAGE SPORTAIL』に交換したほうが、キャンプ道具を含めて荷物の積載性が上がるわけですが、「それならずっとお蔵入りになっているSPORTAILに付属していた一体型のテールランプシステム『TAIL TIDY』を装着してみよう」とか、はじまりはそんな軽い気持ちだった。
TAIL TIDYを使うのであれば、ボバーフェンダーの支柱に装着されているリアブレーキ、ウィンカー、ポジション灯を兼ねる一体式のコンビネーションランプは必要がなくなる。
ただ、コンビネーションランプだけを外すわけにもいかないので、ボバーフェンダーごと取り外す必要がある。

ボバーフェンダーを外してしまうとシート下の電装品やリアサスペンションがタイヤから丸見えになってしまい、タイヤの跳ね上げた飛び石などによる損傷の危険性が出てくるので、代わりの遮蔽物が必要になるのですが、UNIT GARAGEにはSPORTAILと組み合わせて使用するリアフェンダーがラインナップされていてまずはそちらを購入することにした。

と、ここから話は大きく脱線していく。

海外製品の、特に電装品はトラブルが多い。加えて、BMWの電装関係にはさまざまなシステムが組み込まれ、微に入り細に入り電力使用を監視しているので、社外品の電装品とは互換性が問われることが多い。
もちろんそうしたことは頭に入っていたのですが、BMW用のパーツを多く手がけるUNIT GARAGEなのできっと大丈夫だと思い込んでしまっていたことが最初のつまずき。

リアフェンダーが届いてからTAIL TIDYを結線してみたところ、心配は見事に的中。
ウィンカーは機能するがブレーキ灯が点きっぱなしになり、メーターパネルには球切れを示す警告が表示されてしまっていた。

ボバーフェンダーを外すにはリアホイールを外す必要のある、まあまあの重作業になる。
それらの作業を終えてから接続確認をしていたら、また重作業を経て元に戻さなければならなかったので、作業に入る前に確認したのは不幸中の幸いなのではありますが、どうせならリアフェンダーを買う前に確認しておくべきだった。この不具合に気づいていたら、そもそもリアフェンダーの購入を思い留まっていただろう。

というわけで、行き場のなくなった決して安くはないリアフェンダーを前に、ただただ途方に暮れた。

SPORTAILを購入してからもう1年ほどが経過しているので無理かもしれないが、念のため購入した『モトパーツ』さんに問い合わせてみることにした。
すると、UNIT GARAGEに完動品を送るように掛け合ってくれるという。まことにありがた山のショップさんだ。
それから何回かのやりとりを経て、リアフェンダーを購入してから1ヶ月以上が経った頃にTAIL TIDYのLEDの代用品がUNIT GARAGEから届いた。のですが・・・・

ウィンカーに加えて、ブレーキ灯も点灯するようにはなったものの、今度はポジション灯が灯らない。
ここまで対応してくれただけでもかなりの厚遇だ。これ以上の対応は無理だろうと知りつつ、何か解決の糸口になる情報だけでも欲しいと思い、再度問い合わせましたが、UNIT GARAGEから届いたのは「あとはディーラーに聞いてくれ」というそっけない返答。まあそう言いますよね。
そこで、素直にBMWのディーラーに問い合わせてみることにした。

やはりアフターパーツのランプ類の使用電力量がBMWの設定値よりも少ないと、CANBUSシステムが「球切れ」していると判断してしまい想定される動作が確保できていないということのようだ。
ディーラーでもユーザーの要望で社外品のウィンカーをカスタマイズで装着することがあるそうなのですが、その都度抵抗(リレー)を足して使用電力量を増やしながら動作するようにしてやるほかないのだそうだ。

ドイツのLEDランプメーカー『Kellermann(ケラーマン)』のホームページを確認すると「レギュレータ検索」なるものがあり、状況に応じたリレーを紹介してくれたりする。
TAIL TIDYに関しても同様にリレーを追加すれば動作するようにできるのでしょうが、ポジション灯、ブレーキ灯、ウィンカーのそれぞれに関して電力量を調整する必要があり、どのコードが何の配線か見つけないとならないことを考えただけで嫌な汗が滴り落ちる。

なんて話をしていたら、「純正アクセサリーの『ミニLEDコンビネーションリアウインカー』の場合、車体のECUに追加でプログラムを書き込めば動作する」という情報を入手した。
つまり、ミニLEDコンビネーションウィンカーに関しては、BMWがすでにパッチをプログラムしているということだ。
ちなみに、このミニLEDランプはケラーマン製。
ボバーキットに含まれるリアのコンビネーションランプを装着する場合はシステムの上書きの必要はなく、ノーマルのコンビネーションランプと互換性があるのだという。

とかなんとか悩んでいたら、メルカリにそのミニLEDコンビネーションウィンカーの新品未使用品が出品されてしまった。
こちらもリバースユニットのリコールに対する補償で購入したものの「やっぱ売っちゃお」となったモノかもしれないが、飛んで火に入るなんとやら。いや、私の方が鴨ネギか。
定価¥62,040(税込)もする高額商品なので、フリマとは言えそれなりのお値段にはなりましたが、このタイミングを考えたらもう運命の出会いと言ってもいいだろう。

と、勢いに乗ってポチってはみたものの。
TAIL TIDYを装着したいって話は一体どこに行ったんだよ??

つづく

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