甥っ子と海に行った翌日。
居ても立ってもいられずに、ツーリングに出かけることにした。
2日続けて遊びに行くとは我ながら大したものだと思う。
ゆっくり9時に家を出ようと準備を済ませ、
颯爽とR18のエンジンをかけるとエンジンは始動するが どうもおかしい。
チョークが効いたような回転数で回り続け、しかもスロットルが効かない。
すぐにメーターディスプレイにエンジンマークの警告灯が点灯した。
電子制御の塊なので、こうなるともう私には手も足も出ない。
レッカーを呼んでディーラーまで運んでもらわないとならない。
すぐにツーリングは諦め、ディーラーの開店時間である10時までエンジェルスの試合を観て過ごした。
10時にディーラーに電話をしてあれこれ状況を話すと、
「もしかしてスロットルのケーブル外れてませんか?」とのこと。
確認するとスロットル裏のカプラーが見事に外れていた・・・
つなぎ直すとR18はアッサリと息を吹き返した。
ウィンカーのケーブルも同じケーブルの束から生えているのですが、
ウィンカーを交換をしていたときに弾みで抜けてしまったようだ。
さすがはディーラーメカニック。頼りになるぜ。
というわけで、気を取り直して11時前にツーリングに出発した。
今回のルートは関越道の沼田I.Cからかたしな道の駅〜丸沼高原〜金精峠を抜けて日光に至るルート。
〆に『餃子 宇都宮みんみん』を 食べてから帰る。というと
それらしいツーリングプランに感じるが、単に餃子が主目的。
真っ直ぐ宇都宮を目指してしまうとすぐに着いてしまうので、金精峠から遠回りをするわけだ。
ちなみに、この日も天候は不順で、あちこちでゲリラ雷雨に見舞われていた。
予報では午後に宇都宮方面で雨予報。
沼田方面の方が午後は安定していそう。
つまり、逆回りの方が雨を回避できる可能性が高い。のですが、
食は旅の後半にあるべきもの。
目的の食べ物を食べてから、長く残されたツーリングルートを巡るというのは私的にあり得ない。
だからというわけではないが、13時前に到着したいつも冬に車泊をする『道の駅 尾瀬かたしな』で かき氷をいただく。
夏の渇いた喉に染み渡る美味しさ。
かき氷でクールダウンしてから、ほどなく丸沼高原に到着。
とはいえここには写真を撮りたくて停まっただけで特に用はない。っていうか、
私のツーリングはいつもそうなのだが、旅にこれといった目的がない。
強いて挙げれば今回のそれは餃子だ。
丸沼高原を抜けると、冬季は閉鎖していて通ることのできない金精峠に差しかかる。
死にそうなほど暑い下界が、信じられないくらいにここは涼しい。
というより、寒いくらい。 まさに天然の冷蔵庫。
全線に渡って景色も素晴らしく、走り甲斐も充分な道が続くので
酷暑の中のツーリングにこれ以上ないルートだと思う。
画像は日光側から見上げる金精山。
金精峠を下りた湯ノ湖のほとりにある『日光湯元ビジターセンター』は高原らしい涼やかなロケーション。
冬に来たことはないが、この奥に『日光湯元温泉スキー場』がある。らしい。
金精峠を過ぎてからの120号線は素晴らしい快走ルート。
個人的にここは、オートバイを走らせるなら軽井沢より気持ちの良いルートだと思う。
ただし、クルマの通りが少なければ。の但し書き付き。
さすがにこの時期の週末の日光は観光客の走らせるクルマや観光バスが多い。
竜頭の滝を上から覗く。
この滝に限らず、どんな滝でも下から見た方がきれいな場合が多いのですが、
120号線から直で見下ろせるこの場所からで私には充分。
二荒山神社にて。
ここも記念撮影だけでいそいそと撤収。
我がR18はこのアングルから眺める姿が一番クラシカル。
からの中禅寺湖。
ライダーたる者、やはり湖畔で1枚愛車の写真を撮りたくなるよね。
お約束ですが外せない。
ここからは言わずと知れた 『第一いろは坂』を駈け降りる。
知らない人のために説明しておくと下り専用の第一と上り専用の第二のカーブの数を足すと48個で、
「いろは48文字」になぞらえた坂道。
標高差は440m。
そのためタイトなヘアピンカーブがつづく。
そして、ヘアピンカーブをひとつ曲がる度にだんだんと暑さが戻ってくる。
そうして久しぶりのみんみんに到着。
この日は『宮祭り』が催されており市内は交通規制が敷かれているため本店には行かずに鹿沼店に行った。
ただ人気は相変わらずで、14時という中途半端な時間にも係わらず45分待ち。
それでもやっぱりみんみんは美味しい。
焼き餃子も水餃子もいただいた。
徳川家の忠臣、松平正綱が20年余りの年月をかけて20万本以上の杉を植樹し、
家康の33回忌の年に日光東照宮の参道並木として寄進したとされる『日光杉並木』。
日射を遮ってくれるので真夏でも快走できる。マイナスイオン全開。
結局、途中の日光有料道路でパラッときた以外、この日は雨に降られなかった。
むしろ、栃木から臨む北側の山の方が厚い黒い雲に覆われていたので、予報とは東西で逆になったのかもしれない。
埼玉に入ってから出会った田んぼ道。
この時間帯になるとオートバイを走らせてさえいれば涼しい。
あ〜〜気持ちいいなあ〜〜〜
前にも書きましたけど、
これまでは、峠道や林道が目的地で、あとは通り過ぎるだけだった。
こうして立ち止まるようにオートバイを停めて時間を楽しむツーリングは10代のとき以来かも。
人は歳を重ねるごとに子供に還ると言うけれど、
確かに今の私の精神年齢は10代なのかもしれないなあ。
見た目は完全なオッサンだけど。
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