『硬い足回りをなんとかしたい:序』と『その1』もお読みください。
私が望むサスペンション。
それはストロークが長く、そのストロークぶんしっかりと動き、それでいてキッチリと抑えが効いていてピッチング方向の姿勢変化が少なく、コーナーの早い段階からリアステアに持ち込める。そういうサスペンション。
縮むときは長〜く素早く動いて衝撃を吸収し、適度に姿勢変化を抑えながらタイヤに掛かった荷重を抜かずにゆっくり伸びる。そういうサスペンション。
そうした理想に対して、R18のサスペンションは、硬くて縮まない。縮んでもビーンっとすぐ伸びてしまう。
確かに姿勢変化は少なく、路面のよい高速道路などでは素晴らしい乗り心地となるが、60km/hあたりで路面の悪い道を走ったときの乗り心地はかなり悪い。
そんなノーマルR18の
1:段差で強く跳ねる 2:ハンドルが切れ込む 3:ド・アンダーステア
そんな乗り味をなんとかしたい。

兎にも角にもバネレートが硬すぎる。
そして、前後バランスという意味で、フロント荷重が大きすぎる。
それらを改善するために、車高調整の付いたYSSサスペンションでリアを1cm下げてみることにした。
では早速試乗してみよう。

とか、さんざんもったいぶっておいてアレですが、結論を先に述べますと、上の3つの問題が 8割方解決してしまった。
リアのバネレートが適度になったぶん、リアが良く動くようになっていて、段差をスッといなしてくれている。中でも乗り心地はかなり向上した。
ハンドルの切れ込みは まだ残るものの だいぶ軽減された。
間違いなくリアの車高を下げたことがすべてに関して良い方に効いている。
ターンインの スムースさに関しては まさに目からウロコ。
きちんと弱アンダーの域に留まっている。
弱アンダーと言ってもホイールベースが長いオートバイなりのものでしかないが、フロントがリアに押されて急に飛んで行ってしまいそうな怖さはほとんどなくなった。
これで一挙に解決!と言いたいところだが、サスペンションに限らず、これができる限りのベストなのかどうか、この方向で外すまで探らないとチューンナップはゴールにならない。
何より、サスペンションセッティングは前後の連携によってのみ完成する。
とかいうそれっぽい理由は半分ウソで、方向性が見えてくると更に欲が出てきてしまう。

リアの車高を1cm下げただけでこれだけ良い結果が得られてしまうと全長をもう5mm短くして、車高ももう1cm下げてみた状態も試したくなってしまう。
だが、私が購入した、ノーマルと同じ長さに設定されたリアサスペンションだともうこれ以上リアの車高を下げることはできない。
試しにプリロードを5mm戻して擬似的にリアを下げてみましたがそうするとまたギャップに弱い特性が出てきてしまうのはノーマルサスと同様。
この仕様でサスペンションの全長は(前後取付穴間)385mm。
ローダウンされたリアサスの方でもこの全長は試せたし、さらに380mmだって試すことができた。
何なら375mmだって試せた。
ローダウンの方を買っておけばもっといろいろ試せたな〜〜〜
いや。ここで短絡的にローダウンサスに買い換えてしまう前に試しておかなければならないことがある。
その3につづく


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