タコメーターや油温計、電圧計もあるに越した事はないが、なんだかんだ言ってハンターカブのメーターに時計がないことが一番の困りごとだったりする。
後付けのデジタル時計を着けて気持ちを紛らわせたりしていたのですが、案の定、マルチメーターが欲しくなってしまった。
マルチメーターに関してはいくつか選択肢があるのですが、私が調べた限りでは『OPMID OPマルチメーター』が、ハーネスを含め一番に純正部品との親和性、連携性を図っているように思えた。
何より近頃、JA65用が発売開始されたことが大きい。要は新しもの好きということに他ならないのですが、得てしてこういった勘は正しい方向に働いてくれる方なので、ありがたく直感に従わせていただく。
早速、取り付け開始。
カバーに関しては、これまでにもう何度も外しては戻し、外しては戻してを繰り返しているので、目をつむっていてもバラせるようになってしまった。
メーター自体のカプラーはそのままカプラーオンだし、配線に関してもイグニッションコイルと、シリンダー左下にある油温センサーに分岐コードを割り込ませるだけでOK。上の画像は外されている状態ですが、エアクリーナーとインジェクターを結ぶコネクティングチューブを外せれば配線自体に特別なところもなく、事前に取り付けのマニュアルに目を通しておけば作業自体はサクッと30分ほどで終了する内容。
マルチメーターの中央にもシフト ポジション インジケーターは表示されるのですが、こちらは速度とエンジン回転数から割り出されたギア数を表示させているだけ。そのため全く違うギア数を表示していたり、一番重要な場面となる停車からの発進時には何も表示していなかったりと、ほとんど実用性に欠けるシロモノ。なので『PROTEC シフトポジションインジケーター』は残しておくことにした。
ちなみに、2025年モデルのハンターカブには、シフトポジションインジケーターと時計が一体化された純正のオプションパーツが用意されるらしい。
というわけで、取り付けはスンナリと済んだのですが、設定がかなりめんどくさい。
ハンターカブ用の取り付け説明書は入っているものの出荷時の設定はモンキー125になっており、ハンターカブのギア比やタイヤ外径など、多くのデータを書き換える必要がある。項目数は膨大で操作するためのボタンは3個だけ。はっきりとオジサンには不向きな作業だ。ちょっと眩暈がした。
タイヤサイズを変えていたりするので、速度計の誤差が一番困る。
そこで、スマホのGPS速度アプリを使って誤差修正を行ってやっと使える状態になった。
んで、使ってみた感想ですが、表示面積が大きくなたことで確かに見やすくなった。
のですが、首を曲げて真下を見ないと見えない位置にあるため、その有り難みは限定的。
タコメーターに関しては出力特性を示したグラフ通りだったため、一度確認したらあとはエンジンから伝わる振動などでおおよその回転数が分かるようになってしまった。
油温計に関しても、一番怖い真夏の油温がどれくらいなのか把握できてしまった。回転計も油温計もレッドゾーンが設定でき、過度な状態になればシグナルで知らせてきてくれるので安心は安心なのですが、本当に助けられるのは異常事態の時だけだろう。
電圧計に関しては心配事の多いハンターカブなので、こちらは重宝している。
すでに先日、電圧も充電圧も低くなりすぎることがあり、いち早く異常に気づくことができた。
ちなみにその異常はバッテリーのマイナス端子が、異常に腐食していたことに起因する問題でありました。
調べると、何がしかの理由でバッテリー内部から噴出したガスが端子を腐食させるのだそう。
長いオートバイ人生でこんなの初めて。
バッテリーの個体差である可能性もあるが、ここのところの異常な気温の高さと、湿度の高さ、そして私がエンジンを回し過ぎることによる高負荷が原因かと推察される。いずれにせよハンターカブの電気系はお世辞にも強くはない。
というわけで、やっぱり一番重宝しているのは時計であります。
おもちゃにしては少々値が張りすぎているかも・・・まあ試すのはとても楽しかったからいいや。
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