夏の北海道4Days 2023 Day-4.5

400km以上走って、
1時間待ちで成吉思汗を食べて飲んだら
繁華街をうろつく元気もなく、
すぐに眠くなった。
走る〜喰う〜寝るの最高のサイクル。
ダメ人間で良かったと心底思う。
そこがダメなんですけど・・・

9日間だった予定が半分になってしまい
早くも最終日。
この日は旭川からフェリー乗り場のある
苫小牧まで行かねばならない。
苫小牧まではそれほどルートに
バリエーションがあるわけでもなく、
普通に走ったら
すぐに着いてしまう位置関係。

予約してから分かったのですが、
商船三井の場合、18時45分発なのに
16時30分までに乗船準備を
済ませておかなければならないので、
16時には港に到着しておく必要がある。

新日本海フェリーは1時間前に
到着しておけば良いので
1時間以上差があることになる。

そのため、せめて遠回り
しようとしても限度がある。

小樽発にしておけば
積丹半島まで足を伸ばしたり、
たくさん走れたな〜〜と思っても
時すでに遅し。

直線的に苫小牧に向かわず、
旭川から富良野を経て、
垂直に日高に抜けるルートも
考えたのですが、この前夜から
苫小牧のあたりで線状降水帯が発生し、
この日も強い雨が降り続いている。
太平洋側に近づくのはできるだけ
遅くした方が良さそう。万策尽きた。

仕方がない。
最終日はノンビリと過ごすことにしよう。

ホテルでゆっくりすることも考えたが
雨の心配があるので
8時過ぎには旭川を出発した。

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そんなわけで、
いつもの私なら絶対に行かない
『セブンスターの木』なんか
見に行ってみた。のですが、
行ってみたら行ってみたで、
この辺りの田園地帯には
隠れた名道が多いことが分かり、
意外に楽しめてしまった。

そこからは地図も見ず、
自分の嗅覚を頼りに
富良野の畑道をあっちこっちと
行ったり来たり走り回った。

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調子に乗って
『ジェットコースターの道』
にも寄ってみた。
北海道の直線道路はそれこそ星の数ほど
あるけれど、ここはその名の通りに
アップダウンがあるため、
一本道をはるか遠くまで見渡すことの
できる迫力の光景が楽しめる。
食わず嫌いはいかんね。

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もちろん、ガイドブックにない道が
つまらないわけではない。
更に多くの富良野の名もなき道たちを
堪能させていただいた。

R18は、その豊かなトルク感で
40km/hあたりで走らせていても
車体に不安定さを感じる事もなく、
こうした景色を見渡しながらの
走行にも向いている。
BMW史上もっとも速度レンジの低い
オートバイなんじゃなかろうか。

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3月に来たときに
連れて来られはしたものの、
ここでもまた「並んでるし」と
おあずけを喰った『唯我独尊』。
11時の開店に併せて到着し、
口開けと共に入店に成功。

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富良野カレーと言えばの
「オムライスカレー」。
『オム+牛タンソーセージカレー』を
いただいた。
ライスが余ればお替わりカレーを
追加でよそっていただける。ただし、
厨房の前で合い言葉を言う必要があり
それがオジサンにはハードルが高い。
まさに旅の恥は掻き捨て。

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つい寄ってしまう富良野スキー場。
次のウィンターシーズンにも来たいなあ。
今年は暖冬の噂。心配だ。

この時点で改めて雨雲レーダーを確認すると
まだ苫小牧から東側の広い地域に
厚い雨雲がかかっていた。
やはり富良野からさらに南下するのはムリ目。
富良野から千歳を目指すルートしかない。

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暇つぶしに途中目についた
「三笠市立博物館」にも
気まぐれに寄ってみた。

三笠市にはおよそ
1億年前の地層が分布しているそうで、
アンモナイト化石の産地として
世界的にも有名な場所なのだそう。

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館内で1番目を惹く
アロサウルスの全身骨格は
残念ながらレプリカ。しかも、
この地に棲息していたわけではなさそう。

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1972年に三笠市から発見された化石が、
日本初の発見となる「翼竜」の、
足の骨であることが判明したのだそうだ。

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モササウルス類の北海道オリジナル、
エゾミカサリュウの模型。

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模型は小さいが
実物はこの画像にあるように、
とても巨大。

正直申し上げて
これと言って驚くようなものはなかったが、
やはり地元の博物館こそ、
その土地のことを知る一番の場所だ。
ここを翼竜が飛び交っていたと
想像するだけで景色の見え方が
変わったりする。

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「もう苫小牧に着いちゃうな〜」と
寂しくなって、途中のなんでもない場所で
最後に撮った一枚。
あ〜同じルートをもう一周したい。

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センチな気分のまま
16時にフェリー乗り場に到着。
終始黒い雲を目の当たりにしながらの
走行となったが、ありがたいことに
苫小牧に着く頃には雨雲は東に抜けて
晴れ間が覗いていた。

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乗船開始の1時間も前から待機させられて
乗船してからも出港まで2時間近くある。
なんかこの時間がモッタイなく
感じるのは私だけだろうか。

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それも含めて
最終日の行程には少々不満が残った。
返す返すも、もっと走りたかった。
無計画な風まかせの旅の悪いところが
出てしまったなあ。

とか思ってしまうのがA型の悪いところ。
無計画だからこそ出会えた道も多かったし、
2日目は初山別から網走までの
400km以上を雲ひとつないピーカンの下、
走りきることができた。そして、
ラッキーもあってタウシュベツ橋梁を
再び間近で見ることもできた。

それと、私と入れ替わりに台風13号が
北海道に向かって行き、週末の北海道は
大荒の天気となっていった。
当初の予定通りだったら、
私もそれなりに影響を受けていたはずだ。

そう考えれば、総合的に見て、
かなり良い旅だったと言えるだろう。
素直に北海道に感謝を伝えて
北の大地を後にすべきだ。

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定刻に出港。
この時点ですでにほろ酔い。
ときに、期間限定でさんふらわあ号は
かの有名な海賊船になっていた。

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運賃が高いこと、そのくせ
出港までの待ち時間が無駄に長いこと
など、納得のいかない点もあるにはあるが
キャビンにテレビがあったことは高評価。
沿岸部ではケイタイが
圏外になってしまうので
暇潰しのコンテンツとしてこれは助かる。

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翌日の14時に大洗港に到着。
なんだか退屈な船旅にも慣れた気がする。
デッキからいつもの大貫海岸を見渡す。

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こちらは以前、入港してきた
さんふらわあ号を大貫から見た図。

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というわけで、
夏の北海道ツーリングは無事終了した。
急遽予定が変更になったり、
なかなか一筋縄ではいかなかったが、
それも含めて記憶に残る旅となりました。

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この旅を過ぎても尚、
R18にはまだまだ隠された魅力が
残されている予感もしている。
これからもその発掘に努めたい。

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そして何より、この歳になって
オートバイの本質的な楽しみ方を
知ることができたのが一番の収穫。
いろいろ諦めがつくようになった
この歳だからこそなのかもしれないが、
だとしても、R18と過ごす
これからの旅路が楽しみでならない。

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Day-4 旭川〜富良野〜三笠〜千歳〜苫小牧 204km

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4日間総距離:1,337km 6日間総走行距離:1,812km

_ _ _ _ 土と雪と:次回の更新は来週月曜です_ _ _ _
慌てて家に着くと、家族の体調不良は
すっかり治まっていた・・・
行き場のない気持ちを
ぷちツーリングにぶつけてしまう
わけでして・・・
  

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