降雪がないだけでなく、雨まで降り出した2月。
3月に入ったらもう雪は溶けていく一方かと思っていたのですが、蓋を開けたら毎週の降雪予報。
今冬はなかなかの粘り腰を見せてくれている。
そんな3月の第一週は、中でも妙高、アライ、斑尾と言った方面の降雪量が多いとの予報。
それを見て迷わず妙高高原に向かうことにした理由はもちろんEarth Hopper。
Standerd Planの16回の枠を使い切れるのか、今シーズンに限っては自信がありませんでしたが、この調子ならば何とかイケるんじゃないのか。と、ここのところの降雪に光明を見いだせてもいる。
いつもの通り、深夜のうちに下道を走り抜け赤倉観光の駐車場までやってきた。
この日は埼玉から4時間半。高速道路に対して約1時間ほど余計に掛かるだけなので悪いペースではないのだが、途中の峠道はしっかりと凍結していたので、高速道路料金¥3,580(深夜割)とリスクを天秤にかければ、決してオススメはできないのですが、頭の悪い私の場合、それも旅のエッセンスになったりする。
野尻湖の手前辺りから視界不良になるほどに降雪量は増え、国道18号からスキー場にアクセスする脇道の除雪は間に合ってはおらず、道幅の狭い坂道で巨大な除雪車とすれ違わなければならなかった。
もちろん私のFF車だと速度を落としすぎるとすぐにスタックしてしまうので、躊躇せず追い切りよく行かなければならない。果たして無事に辿り着けるのか、中赤倉観光の駐車場まではまあまあヒヤヒヤさせられた。
午前1時に何とか到着。一般の駐車場の方にクルマを停めると「これからそこ除雪するのであっちの従業員用の駐車場に移動してくれ」と、わざわざ巨大な除雪車から降りて来てまで告げてきたオニーサンに告げられた。
朝起きたら私の周りだけ除雪されていなかった。なんてことも多々あるので、親切と言えば親切なのですが、すでに缶ビールの栓を開けていたので、特にこの日はそのままそっとしておいて欲しかった。
とグチグチ言いながらも、この日は少し離れた従業員用の駐車場の方で寝ることにした。
そして、上の画像は翌朝6時の状況。
ある程度覚悟はしていたがこの有り様。この時間もボッコボコに降り積もっているが雪は乾いていて軽い。
ここにクルマを置いたまま滑りに行っても良かったのですが、更に状況が悪化することも考え、まだ雪の軽いうちにクルマを一般駐車場の方に動かしておくことにした。
とはいえ従業員用の駐車場内は除雪されてはおらず、通路には30cmほど積雪している状態なので、FF車の駆動力でこの駐車場から抜け出すのはまあまあ骨の折れる作業となった。
そんなわけで今回も『SOREL CARIBOU』が大活躍。
こういう時にスニーカー系のブーツだとかなり頼りない。ヘビーデューティーなホンモノ感がエグすぎる。
カリブーを履くだけで除雪作業に対してやる気が出るから不思議だ。単細胞万歳。
それから朝食、歯磨き、準備を済ませて8時半の営業開始を待つ。
この日はスキーのSL競技の大会があるようで、駅舎前は参加選手の方々で騒然としていた。
後で分かったのですが、選手だからと言って優先乗車できるわけではなく、一般の列の横から連なって入口に群がっていた大会参加者達は一般の列の後ろに並べとスキー場スタッフに促されていた。
結局大会参加者がゾロゾロと横入りを続け、片付いてから一般客の乗車が始まった。
乗車待ちの列のかなり前に陣取っていた私でも、乗車できたのは営業開始から15分後。
この場合、悪いのは大会参加者ではなくスキー場スタッフだ。運転開始寸前ではなく、もっと早く指示しなさいよ。
ケツの穴の小さなオジサンはなんだか釈然としない。
私と赤倉観光の相性はとても良く、かなりの確率でパウダースノーを楽しませていただいている。
これまではバカのひとつ覚えで『チャンピオンAコース』に積もった深雪を狙いに行っていたのですが、今回はもう一方の非圧雪コース『ホテルAコース』の方に狙いを変えてみた。
遅れて営業が開始される『ホテル第5リフト』を待つため、その下の圧雪斜面『ホテルBコース』を1本滑ることにした。と言うのは半分ウソで、ゴンドラから見下ろした圧雪コースにヨダレが止まらなかっただけだ。
何だかかなり久しぶり・・・というより、こんなに良い踏み応えのピステン滑ったの今シーズン初めて。
「TTにしとけば良かった」と思わないのは、この日は非圧雪を含む気の置けない斜面がメインだから。
TTには新雪のピステンが期待できる翌日に乗るつもり。
それから第5リフトに向かうと、すでに運転が開始されていた。シマッタ出遅れた。
さておき、第5リフトは駅舎を含めて新しく架け替えられていた。何だかキモチイイ。
出遅れたぶん、すでにコースはトラックだらけになっていたので、コースを一本滑ったら、そそくさと森林警備に出動する。
森の中には何とも素敵なパウダースノーが保存されていた。
こんな素晴らしいツリーランを今シーズン、このタイミングで堪能できるとは!
深雪は先日の尾瀬岩鞍が最後だろうと半ば諦めていたので多幸感が盛りモリだ。
そんなわけで『Q545』で滑るはじめての深雪。
『Q57』と重なる部分をすでに多く確認できていたので、とくだん何も心配はしていなかったが、新雪の上でも想像通りにQ57に近しい反応を魅せてくれた。
案の定、浮力は充分。
そしてクイックな操作を求められるツリーランでは、むしろQ57を上回る高い操作性を披露してくれた。
Q545に対して、何となく“セカンドボード”的な存在かと思っていたが、この扱いやすさを前にすると、Q57の方がセカンドの立場に回ってしまいそうだ。こりゃあヤバい。
パウダーはつづくよどこまでも♪
ほとんど食べ尽くしてからチャンピオンの方に移動。
すでにコースの方はしっかり人的圧雪されておりましたが、
例年よりも藪は濃いが森の中にはまだまだたくさんのお宝が残されていた。
というくらいに、この日の赤倉観光はなぜか空いていた。
いつもは行列ができる『チャンピオン第3クワッドリフト』の乗り場も空いていて回しホーダイ。
この日、こちらの地方では大雪警報が発令されたとのことで、それもあって皆さん外出を控えたのか?
ランチ(カップヌードル・シーフードBIG)のあとにはここまでの豪雪が嘘のように晴れてきた。
スキーに履き替えても良かったのですが、この日の私は完全にQ545の虜。
もう少し乗っていたい。
午後のラウンドもQ545を連れ出した。
雪質は良いまま維持されるものと思い込んでいたが、陽は出たものの気温は下がり、トラックの入ったガタガタの状態のまま固まりはじめた。お世辞にも非圧雪コースは楽しくない。
あっという間に腐りやがった〜〜〜チクショー。
そんなわけで、すでにトラックだらけとなった森の中を今一度散策。
森の中の方が雪の踏み応えが良い。
繰り返すがこうした場所でのQ545の操作のし易さには目を見張るものがある。
なので、多少斜面が荒れ気味でも何の問題もない。
木と木の間の狭い空間に残った新雪にも果敢にアタックできてしまう。
何だか若返った気分。って言うか、若い頃でもこんなに細かい操作できなかった。
それに気をよくして再びチャンピオン脇の森の中へ。
こちらの方が多めに新雪が残っている。
狂喜乱舞して滑っていたら、すでに脚が残っていないことに遅れて気がついた。
はい転倒。
アカカンに来るといつも新雪よりも先に自分の脚力の方が売り切れてしまう。
情けねーなー。
最後に上から下まで一筆書きして上がることにした。
ゴチソーサマでした!
そんなわけで、15時過ぎには風呂に浸かり、16時には居酒屋になだれ込んだ。
前日は4時間ほどしか眠っていなかったこともあり、19時には落ちるように就寝。
22時くらいに一旦目が醒めたがそのあとは朝までぐっすりだった。
なんて幸せなルーティンなのだろう。
日曜日は久しぶりに池ノ平に行ってみようと思う。
翌日の天気予報は晴れ。
今シーズンベストのTT日和になりそうだ。
コメント