カレーを食べに、いざ!飛騨高山へ!【前編】(その前にちょこっとBMW Motorrad Days 2025に寄ってみた)

『BMW Motorrad Days Japan』は今回で20回目の節目を迎える。
この時期のツーリング先の候補として、そして、ここで再会を誓う遠方の同好の士との交流の場として、多くの方々に愛されてきたイベントだ。と思う。
基本一人istの私としては、本邦初公開の最新モデルをいち早く拝める場である以外に興味をそそられることも特にないのですが、大好きな信州方面に足を延ばす良い機会となってくれているのは確かだ。

そして今回は、本州を縦断した台風15号が通り過ぎた、まさに台風一過の晴天が期待できるタイミングとなった。これはこのイベントにかこつけて一泊二日のツーリングに出ないわけにはいかない。

ただ、私にとって白馬は日帰り圏内。BMW Motorrad Daysだけで一泊二日のツーリングのメインディッシュは務まらない。
昨年はビーナスラインと松本市内での一泊を絡めてこのイベントに参加した。
同じルートというのも味気ないので、ここは更に企画を拡大して、一昨年に思いつきだけで決行した飛騨高山までカレーを食べに行くツーリングを再現することにした。
せっかくなので、今回は高山の街を歩いて散策したい。高山には市内近郊にキャンプ場はないので必然的に宿泊。
とはいえ、今やインバウンドでも大人気の観光地なので、週末のホテル料金は軒並みお高い。宿泊は安くなる金曜か日曜日にしたい。金曜はまだ台風下にあるので日曜日に高山の宿を取り、日曜〜月曜で行動することにした。

下道の誘惑を振り切って長野まで一気に高速道路でワープする。
東部湯の丸SAで給油。
他にBMWのオートバイが走っていないことを不思議に思っていると、給油してくれたお父さんが「白馬まで行くのかい?」と聞いてきた。前日の土曜日は嫌と言うほどのBMWがここに給油に立ち寄ったらしいのですが、この時間はまだ私しか来ていないようだった。
ってことは予想通りに今日は会場が空いているな。

シメシメ。なんてことを考えながらHAKUBA 47に到着したのですが・・・・
・・・なんと、会場前の駐車場は満車とのことで、五竜の駐車場に案内されてしまった。
五竜から会場へはシャトルバスで移動させられた。
今年から入場料を徴収するように変わったことに加え、今回のお目当ての『R12 G/S』は、先日ふらっと立ち寄ったディーラーですでに見てしまっていたので、正直今回ここに来るかどうかはかなり悩んだ。
「こんなことなら来なきゃよかった・・・」っていうか、前売り入場券買わなきゃここでバックレられたのに・・・

・・・とか思っていたら、駐車場でR-nine Tにお乗りの御仁に声をかけていただいた。
すると、SNSでもスノーボードの話題を含めて何度かやり取りをさせていただいていたshindo3さんだった!
実際にお会いするのはこれが初めて。到着時間が数分でもズレていたら見つけていただけなかっただろうから、かなりの幸運。そしてこれは文字通りに「渡りに船」。退屈なシャトルバスの車内から、BMWのことやスノーボードの話題で盛り上がらせていただいた。

R12 G/Sはすでに確認済みでしたが、今回このイベントに合わせてサプライズで持ち込まれたのはこちらの2台。
『R1300 RS』と『R1300 R』。
リアセクションの造形などを見るに、明らかに『R1300 GS』をロードモデル化したものであることが分かる。

同じ車型を流用するのはこれまで通りなのではありますが、これまではRS、RTがGSに先行して発表されていたので、これも時代の変化を感じさせる出来事。今やGSがRシリーズの顔なのであります。

世界中の道という道、道なき道を走破できるアドベンチャーモデルこそ、現代のロードモデルの頂点だと私は思う。そのアドベンチャーモデルの中でも特筆して高い安全性とロードホールディング性能を持たされたGSという存在がすでにあるBMWにおいて、果たしてRSは必要なのか??という素朴な疑問が湧くのは私だけではあるまい。
RTはほとんど4輪車なみの居住性と快適性を確保した、究極のラグジュアリークルーザーとしての存在感を誇るものの、「レン・シュポルト」をその語源に持つRSの存在意義はかなり薄いように思えてしまう。

といったナナメ読みをついしてしまうのですが、「そんなこと分かってます」とでも言いたげな、メーカー希望小売価格¥2,184,000〜(税込)という極めて戦略的な価格を提示してきた。
クラッチ操作やシフトチェンジを自動で行うオートメイテッドシフトアシスタント(ASA)と、車体後部にもレーダーセンサーを装備し、より安全で確実な車間距離の自動調整機能を持つアクティブクルーズコントロール(ACC)が標準装備かどうかは不明なので、それらを加えるとそれなりのお値段になってしまう可能性や、逆にオプションレスにして安く手に入れようとすると納期が果てしなく伸びるという罠の匂いもしなくもないが、そうした装備をオプションでも装備しない『R12 nineT』が¥2,543,000〜であることを考えれば、これがいかに野心的なことであるかが分かるだろう。
場合によっては日本のモーターサイクルビジネス全体にも影響を及ぼす黒船級の事件だと私は思う。

これ以外にもいくつか最近マイナーチェンジを受けたニューモデルが展示されていたらしいのですが、私には関係ないのでサクッとスルー。
ちなみに、R18も展示されていたが、やはり現在は販売が休止になっているようだ。

そのあとグッズ売り場や協賛メーカーのブースをサクッと覗き見して1時間ほどで会場を後にした。shindo3さん、短い時間でしたがご一緒できて嬉しかったです!またどこかでお会いしましょう!

というわけで、ここからがツーリングの本番。
一路、高山を目指して白馬をあとにした。

今回宿泊にしたことでリアシートの大荷物がなくなり、R18 Bobberのシンプルな見た目を堪能できた。
シートカウルを装着したお気に入りのグッドルッキングで走らせるツーリングは目にもウレシい。

こちらは北安曇にある『有明山社』。
今回は木崎湖の先から山麓線を走り、松本方面を目指した。

主線となる147号線と並行するため、こちらの道はとても空いている。
そして、のどかな景観がとても素敵な道だった。
いつもの道を一本横にズラすだけでこんなにも景色が変わるという好例。

このまま腹を空かせて高山に乗り込もうかとも思ったのですが、手打蕎麦の誘惑には抗えず、電車で上高地を目指す際の最寄駅となる新島々駅の近くにある『赤松ドライブイン』に吸い寄せられてしまった。
私の蕎麦で、この日こちらで打った蕎麦は完売。まさに滑り込みだった。

松本から高山まで、ほぼ一本道となる158号線もまた、何度走っても飽きない良道だ。
真夏に走る機会は少ない。っていうか、今回が初めてかも。
いつもなら熱射病が怖くてオートバイには乗らない真夏の時期に、こうして何度もツーリングに出ているのは、すっかり夏休み気分にハマってしまったから。やっぱりこの気分は真夏にしか味わえない。
そんな気分にこの道もジャストミート。ホント気持ちいいなあ。

そうして15時半にはワットホテル&スパ飛騨高山に到着。
図らずも、こちらのホテルの駐輪場も屋根付きだった。これまたラッキー。
そして、目の肥えたインバウンドに向けて改装されたのか、はたまた新築されたのかは分からないが、久しぶりにイマ風なホテルに泊まらせていただいた。露天風呂付きの大浴場には無料のアイスキャンディーが、そしてウェルカムドリンクには生ビールも有りの豪華仕様。これでこの日の宿泊費は1万円をぐぐっと割り込んでくれるのだから言うことなし。
もちろんイの一番に大浴場をいただき、ウェルカム生ビールを片手に街に繰り出した。

こうした散策は、ツーリング先でイイ感じの居酒屋を探すためにはじめたことなのですが、それぞれの場所の営みのようなものを感じることが楽しくなってしまった。観光地であっても土産物屋を覗くこともせず、ただ街を歩いて回るだけなのですが、今ではツーリングの楽しみのひとつとなった。私は海外旅行にはほとんど興味がないのですが、きっと異国の地を訪ねる楽しさも似たようなものがあるのだろう。
ちなみに。今のところツーリングで訪れたい町のNo.1は松本。松本は好みの小料理屋が多すぎて困る。

1時間ほど街を散策した後、開店時間に合わせて『弱尊 (ジャクソン)』に来店。
今回も『牛すじカレー』をいただいた。
ただ、食後も運転の必要のあるこれまでとは違い、生ビールも一緒にいただけたことは幸せの極み。
前回、米沢で米沢牛をいただいたので、今回もそれに倣って飛騨牛をいただくプランもあったのですが、やはり高山まで来たらこちらのカレーは外せない。若い頃なら両方欲張ることもできたかもしれませんが、今はもう無理。

見知らぬ街の、繁華街をちょっと外れた、人々が暮らす場所を歩くのが好きだ。
このあとバーにちょこっと寄って、ウィスキーをロックで一杯いただいてホテルに帰った。
あ〜〜なんて幸せな休日なのでしょう。
命の洗濯は何度やってもやめられない。

(後編につづく)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • その節はありがとうございました。初めてのイベントに一人で参加しようと思っていた時に駐車場でいつもブログで拝見しているR18を見かけた時は興奮と緊張が入り交じりたどたどしいご挨拶になってしまいましたw 会場内でもバスの中でもバイクとスノーボードの話ができて本当に楽しい時間を過ごせました。
    高山市の滞在も楽しい時間を過ごせたようで羨ましいです! 気分はそろそろスノーボードに向いていますがその前の秋のバイクシーズンを楽しみたいと思います。また何かのタイミングでご一緒できれば幸いです。季節の変わり目なのでお身体に気をつけてお過ごしください。

    • いや〜やっとお会いできましたね〜期せずして楽しい時間を過ごさせていただきました。またどこかでご一緒できればと思います!

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