まだ3月も初旬だというのに、山はすっかり春の様相。
気候変動の激しい昨今「例年より」という言葉も使いづらいが、3週間ほど季節が早送りになっているように感じる。
ここはゆったりとザラメが育つのを待ちますか・・・なんて言っている余裕はない。
この調子だとザラメになる頃には雪自体がなくなってしまうかもしれない。
1週間前に早割を消化すべく斑尾高原に行きましたが、私は八方尾根の早割もまだ持っており、そちらもなんとか消化しないとならない。
雪質を選り好む必要のないタイミングになると、わざわざ遠征する必要もなくなるため、これまでは至近の片品に行くことが多かったのですが、まだ片品に引き篭もるわけにもいかない。
ただ、群馬県の方が気温の上昇は早いので油断していると片品方面もすぐに雪が売り切れてしまう。
このままだと場合によっては“片品ゼロシーズン”なんてことにもなりかねない。

というわけで、片品に後ろ髪を惹かれつつも早割チケットを握りしめ、八方尾根までやってきた。
特に天気予報を重視したわけではないのですが、おまけのように晴天もついてきた。
早割消化で雨なんかに降られたら目も当てられないので、せめてもの春のお恵み。

さすがの八方尾根もスキー場ボトムではすでにこの有様。
ボトムまで滑り込めるのはここ名木山のみ。ゴンドラ〜国際、咲花ゲレンデは全滅。
名木山にしても夜を徹しての人工降雪機の働きによるもの。
今シーズンのオープニングもここ八方尾根でしたが、そのときと滑れるゲレンデに大差がない。
まるでデジャブのような景色。


ただ、こういった気候でも人工降雪機が効くほどにきっちりと冷え込んでいたため、標高の高いコースの状況は悪くないどころかかなり良い。

トップシーズンと比べれば8がけ程度ではありますが、一週前の斑尾と比べたら5割増しに冬の雪質。
いつもなら朝イチから滑ることのない、八方尾根で最長を誇る名木山の『リーゼンスラロームコース』を2本続けていただくことにした。ありがたいことにコースの最後までよく噛む雪質が維持されていた。
片品なら積雪はあってもカチカチ山だったかもしれない。さすがは白馬。って、それを見越して早割を買っていたのだから当たり前っちゃ当たり前。

それから『うさぎ平』に上がり、その足でリフトから見ていてヨダレものだった『黒菱』へと方向転換。

くっは〜〜〜〜〜〜〜タマンネ〜〜〜〜〜〜〜!
確かに少々硬めではありましたが、IMPOSSIBLEにとって十分以上の噛み応え。

そのまま本日の核心部と言っていい『スカイライン』に突入した。
2時間ほどでここもグダグダになってしまったが、そのタイミングまでの斜面は素晴らしかった。
トップシーズンだとここではつい新雪に目が眩んでピステンは後回しにせざるを得ないのですが、この日ばかりはピステンがメインディッシュ。
向き合うにはまあまあ斜度のある斜面なので、全集中で臨ませていただく。



もちろん黒菱からおかわり。
集中して向き合えば、リフト乗り場までにきっちり腿筋を使い切れる斜面。
そしてリフト乗車中に乳酸がリセットされる素晴らしいルーティン。

そのあと『HAPPO PARKS』に向かうとちょうど9時のオープンのタイミング。
ありがたくファーストトラックをいただくことにする。


こちらの画像に見えているトラックは全て私がつけたもの。
しばらくの間、貸切で思いつく限りのラインを試させていただいた。平日バンザイ。


飽きるまでHAPPO PARKSを楽しんだら、せっかくの晴天なので、スキー場最上部の『リーゼングラート』からの絶景を堪能させていただく。
毎度言うが、八方尾根の高度感は素晴らしい。飛行機からの眺めと変わらないレベル。

そのあとに、いつもなら真っ先にやってくる『パノラマコース』に到着。
ここでじっくりIMPOSSIBLEと向き合うことにした。
やっぱりここの斜度と広さは、自身と向き合うのに最適。
もちろんいつもの5本回しで鍛錬に励まさせていただく。

いつものように11時にランチ休憩をとり、正午過ぎから第2ラウンドに向かう。
第2先発は前回に続き『KORUA SHAPES APOLLO』。
前回の斑尾では『SPARK R&D MAGNETO』バインディングに取り付ていた『POW SURFER HEEL LOOP』の印象が強すぎて、どこからがPOW SURFER HEEL LOOPの乗り味で、どこまでがAPOLLOだったのかが分からなくなってしまっていた。そこで今回はヒールループを一旦ノーマルに戻して今一度APOLLOを試してみることにした。
POW SURFER HEEL LOOPのインプレはすでに公開済。

今一度パノラマコースに戻り、しばしAPOLLOと向き合ってみた。
APOLLOに乗ってのパウダースノーは、シーズン前半の舞子高原であっさりと滑ることができたのですが、そう言えばAPOLLOできちんとしたピステンバーンを滑っていないので、整地でAPOLLOを滑らせるのは、これがほとんど初見。
アシンメトリー・シェイプの目的は、間違いなくピステンバーンでのカービングにあるはずなのですが、それを確認するより先にパウダースノーを滑ってしまったことで「KORUA AHAPESというメーカーもやはり“パウダーボードブランド”なのだなあ」と、なんだかホッと一安心してしまっていた。

APOLLOについてもまた後日にあらためてまとめさせていただきますが、ピステンバーンでのお行儀は、やはり想像していた通り (GENTEMSTICKで言うところの)「レギュラー=ビッグマウンテンシリーズ」「グーフィー=オルタナティブシリーズ」というものだった。
レギュラーはとてもお行儀の良い素振りを見せるのに対し、グーフィーではまあまあ癖強(クセツヨ)な顔を覗かせる。
そうしたレギュラーとグーフィーとでのイメージの誤差を、頭でアジャストするのに少々時間がかかりましたが、一旦飲み込んでさえしまえばあとは無問題。左右どちらにも強めの旋回をかけることができる。
ちなみに、パウダースノーではアシンメトリーであることよりも、いたって真っ当なパウダーボードとしての振る舞いに終始する。新雪ではかなりの優等生。


パノラマコースでひとしきりAPOLLOのチェックを済ませたら、今一度うさぎ平〜黒菱〜スカイライン〜HAPPO PARKSをAPOLLOで滑った。
うさぎ平に戻りリーゼンスラロームを一筆書きに滑ったらこの日はお開きとした。
あ〜〜〜今日もよく滑った。
この時期には厳しいコブ斜面となってしまうものの、滑ったら滑ったで、滑りごたえ満点の『オリンピック』『セントラル』をはじめ、気持ちの良い緩斜面の『白樺』や『咲花』を滑れなかったのはかなり残念ではありましたが、それでもやはり3月の八方尾根は私を裏切らなかった。
とはいえ、この陽気と気温では、一日、一週間と融雪は進んでしまうだろうから、一週間後にどうなっているのかはかなり微妙な印象。
実はもう一日分八方尾根の早割が残っているので、いっそこの翌日も二日続けて八方を滑ってしまおうか・・・とはいえスキー場の林立する白馬にいて二日続けて同じところを滑るのもなんだか違う気がするし・・・

その晩、本当は『道の駅おたり』で車中泊したかったのですが、この日の道の駅おたりのレストランは休館。
「白馬でどこか居酒屋にでも入るか」と白馬八方第2駐車場にクルマを停めたのですが、風呂から上がるとそのあと出かけるのも億劫になってしまい、結局夕飯はコンビニ弁当で済ませてしまった。
それにしてもローソンのカルボナーラは美味しくない・・・もう二度と食べない。
あまりに悔しくて悪酔いしそうだ。
それはそうと、明日はどこに行こうか。
(つづく)


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