この前の週末は土曜日に仕事があり日曜日に日帰りで滑りに行こうとか思っていた。
土曜日は半日外で立ち仕事をしていたのですが、家に帰ると自分史上最悪の花粉症状が発症し、外出を控えるとかいうレベルを超えて身動きが取れない状態にまで陥っていた。
鼻水だけでなく涙も止まらない。そして目眩もする。めちゃ辛い。
私の花粉症状はこれまでは比較的軽い方だったので、花粉症を軽く見ていたことを痛感した。
これがあと数ヶ月つづくのかも?と、なかなかの恐怖感にさいなまれたが、幸い火曜日には症状が治まり、通常運転に戻すことができた。助かった・・・
のど元を過ぎれば何とやら。
あれだけビビっていたと思ったら、次の休日の天気を確認している。
我ながら逞しい性格をしていると思う。
といった私の都合と反比例しるように、今年の冬は春分の日を迎えてもまだ雪を降らせるつもりらしい。
何度目の「今季ラストパウダー」だろう。
2月の終盤には都心部で20°を超え「3月から海だな」とか真剣に思っていたのに、ホント分からないもんだ。
今シーズンの積雪量は確かに少ないが、結果的に降雪回数は変わらないように感じる。
週の中日の祭日だったこともあり、気持ち的には雪が降ろうが降るまいが、近場の群馬で済ませようと思っていたところに恵みの降雪予報。
と、喜び勇んで向かった尾瀬岩鞍でしたが、雪が降り始めたのはリフト営業開始時間から。
こりゃあほとんど新雪の恩恵はないかな?
まあ、踏み応えは良くなるだろう。カチカチよりずっとマシだ。
そして、こういうシーズンなのですでにシーズンアウトした方が多いのか、この日もかなり空いていた。
ミルキーウェイでも3本に渡ってピステンが残されていたほど。
というわけで、思う存分 Q545 + STRATAを試させていただく。
結論はすでに出ているようなものなので、ホントの確認作業でしかありませんが、結論を先に言えば
案の定、Q545にはULTRAよりもSTRATAの方が合っていた。
細かい話はまたこんど書きますが、Q57、Q545のしなやかさを余すことなく引き出してくれるのはSTRATAだ。
ベースのカントも大きく関係していると思うが、レスポンスに遅れが生じずにボードのしなやかさをしっかり活かしてくれている。
ULTRAでもレスポンスに差はないが、バインディングの性能がボードのそれを追い越しているように感じる。
STRATAだと足許で適度に撓るQ545の仕事ぶりがよく伝わって来る。
今回はSTRATAを試すことが第一義でありましたが、最初の2ターンであっけなく検証は完了。
新しいブーツを試すのとは違い少々物足りなく思う反面、それからは滑りに集中できるので、それはそれで。
これまで降ったり止んだり、雨が降ったり陽が差したりを繰り返してきた雪が腐るのは早い。
ゆっくり味わって滑る時間の余裕はない。慌ててあっちこっちのピステンを漁りまわる。
すると、トップシーズン並みにもっさりと積もりそうな雪が降り始めた。
ん?これはもしかして?
ボコボコだろうと思って避けていたエキスパートコースに行ってみたら、軽くリセットされてる。
特にライダーズライトは細々とではありますが食べ残された面ツル箇所が残されていて、大きなターン弧では回せなくとも、当て込むように勢いよく飛び込んでターンさせたときの足応えはフワフワのそれだ。
3月も後半にこれは楽し過ぎる。
ってことはもしかして・・・
と、森林警備に出かけてみたら、ほとんど残ってるじゃないの!
このあとに前日から来ていたという方に駐車場で聞いたのですが、前日の降雪量がすごかったらしく、ちょっとムカつくくらい自慢された。
なるほど、コースで充分新雪が楽しめたので、わざわざ狭苦しい森林警備の必要がなかったから、これだけ残っているということか。
誰にも邪魔されずに食べ尽くすまで繰り返し回すことができてしまった。
言っても藪濃い目で100mにも満たないラインなのですが、それがどーした!と言えるくらい楽しい。
圧雪斜面についたトラックも消えるほどに降り続いた。
ピスパウというわけにはいかないが、本来雪が固まりはじめる時間帯でも充分向き合える雪質が維持されている。
は〜〜あっちもこっちも楽しい。
この日のゴンドラ乗り場は朝一を除いていつもこんな感じ。ノリホーダイです。
11時頃にはボッコボコに降り続いた雪はピタッと止み、雲は足早に流れていった。
こうなると雪面は急速に固まりはじめる。
関東圏ではない方々のために説明しておくと、雪が凍結し始めるのではなく、水分が飛んで凝固する感じ。
片栗粉に水を注いで撹拌した後、そのまま放っておくと固まりはじめるのと同じ。
アイスバーンとはまた違った面倒くささ。
スノーボードでほぼ主だったところは塗りつぶすことができたので、第2ラウンドはスキーにした。
そしてこの日はスキーも超絶楽しかった。
っていうか、これくらい斜面が荒れてきてもスキーなら問答無用の走破性。
「まるでノートラックのように感じる」というのは言いすぎにしても、スノーボードに較べれば、ほとんど凹凸を苦にする必要がないくらいラクに滑ることができる。
新雪でないときは行っても暇つぶしにしかならない西山エリアも、スキーなら前向きに行く気も起きる。
ほとんど旅気分。
最後にファミリーコースで滑走フォームをチェックするように2本滑ってこの日の〆。
というわけで、充分以上にSTRATAを味わい直すことができた。
そして今回、バインディングに対する結論がある程度出たことで、再度ブーツに対しても疑問が湧いてきた。
『K2 TT Snowsurfer』の答を出す前に、これも確認せねばなるまい。
STRATAに関しては、例によってここだで辿り着くのにずいぶんと遠回り(無駄遣い)をした気がするが、気になるアイテムは乗って試さないと気が済まない性格なので、もう諦めるしかない。
と、自分を不必要に甘やかしながら、これからも楽しんで行こうと思う。
さて、今シーズンはあと何日滑れるだろうか。
何度も「今季ラストパウダー」に釣られて来てしまった反動で、そろそろシーズンを終えたいと思う気持ちと裏腹に3月の降雪でゲレンデの状態は例年にないくらい良い。
こりゃ困った。
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