Vectorglide CORDOVA Metal 2015-16y

MASTIFFの、悪く言えば頑固、
良く言えばブレない旋回性に触れ、
MASTIFFからウェスト幅が絞られた
CORDOVAへの興味は
私の中で高止まりをつづけてきた。

パウダー至上主義がまかり通る
ウェスト100mm時代において、
ウェスト85mmという、
古き佳きディメンションは、今だからこそ
乗り手をバックカントリーからゲレンデに
連れ戻す特効薬ではないかと私は思う。

もちろんVectorglideも
グルーミングバーンを主戦場とする
カービングスキーをラインナップしているが、
浮力ではなく、扱いやすさで
バックカントリーに挑んだCORDOVAの
全包囲性能には強い魅力を感じるトコロ。

今では普通どころか、細くさえ見える
このディメンションですが、
トップとテールには充分な太さが与えられ、
それはもちろん新雪での反応の良さを
狙ってのものでありますが、
そのおかげで生まれた豊かなサイドカーブに、
ゲレンデでの適度な横Gを感じずにいられない。

というわけで、MASTIFFを手に入れてから、
ずっと気になっていたCORDOVA。

CORDOVAには、ここまでの間違いようのない
確信すら感じているので、今年しか手に入らない
20th Anniversaryモデルを
手に入れておきたいところでありますが、
確信があるからこそ、チョイ古くても
得られる感動に違いはないとも思える。

何て言うとそれらしく聞こえるが、
要は新品を買う余裕がないだけだ。

というわけで、先シーズンからずっと
出物を伺っていたのですが、このたび、
こちらのMetal 190cmを買うこととなった。

気まぐれに手に入れた『LINE PROPHET』
もメタルが仕込まれており、
まあまあの重量級だったので、
CORDOVA Metalも重いのかな?と
思っていたのですが、ありがたいことに
そんなことはなかった。

LINE PROPHETが高速ターンでも
雪面から拾うバイブレーションを
きれいに吸収していたので、メタル仕様の
ダンパーの効いた乗り味はすでに経験済み。
それとMASTIFFの頑固とも言える
ブレないターンが良い意味で融合してくれると
勝手に想像しており、
今は期待しかない精神状態。

ビンディングは
元々PROPHETに着けられていたものを、
先シーズン思いつきだけで一旦
『4FRNT DVASTATOR』に移植していた
『MARKER SQUIRE』を
再度移植することにした。

というのも、
PROPHETで使われていたブレーキの幅が
都合良くCORDOVAと同じだったことが大きい。
お安く済ませるならいっそ徹底してみた結果だ。

そして、この選択が示す通り、
私はCORDOVAでバックカントリーに
出る気はない。完全なゲレンデ専用機。

話の本筋からは逸れるが、
センター幅の狭いブレーキの
畳まれ方のなんと美しい事よ。

記憶の中のスキーはこれが当たり前だった。
コレを知っていればこそ、幅広スキーの
ブレーキの間延びしたみっともなさったらない。

こういった部分も古き佳きスキーの印象を
色濃く残すベクターグライドの真骨頂。
とか思っているのはたぶん私だけだが。

今年はエルニーニョ現象が
冬までつづくと予測されている。
「少雪が予想されるシーズンこそスキーだ」とか、
ステレオタイプに考える単細胞な私なりの、
これは今シーズンへの雪乞いなのであります。

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