すでに11月。そろそろ冬の話をはじめないといけません。
冬ネタ第一弾は今季もスキーのお話しからになりますが、これにも私なりに理由がある。
まず、降雪量が少なくなってきたことがその理由としては大きい。
私も御多分に漏れず、ひたすらにパウダー至上主義を追求していた時期もありましたが、パウダースノーがすっかり贅沢品になってから、圧雪斜面、もっと言えばいつものスキー場との付き合い方を見直すようになってきた。
Gentemstickのスノーボードのゲレンデでの乗り味もまた格別ですが、美味しいからこそ賞味期限はきっちりとある。感じ方に個人差はあるでしょうが、関東圏のスキー場の湿度の多い雪質の場合、どんなに良い雪でも午前中が限度だと私は思う。いや、11時か。以前は賞味期限の過ぎた昼前にはスキー場を後にしても後悔がないくらい雪が豊富な時もありましたが、今ではとてもそういう気分にはならない(今でもたまになるケド)。
朝イチのグルーミングバーンでもスキーが気持ちがいいことは言うまでも無いが、賞味期限の過ぎた荒れた斜面でも楽しめるのがスキー。そんな私にとって、今こそカービングスキーの出番なのであります。
スキー歴が無駄に長い私ですが、どう言ったわけかこれまでカービングスキーに乗ったことはなかった。所有したことがないだけでなく、これまで試乗すらしたことがない。べつに避けていたわけでも食べず嫌いを決め込んでいたわけでもなく、単に乗る機会に恵まれなかっただけだ。
今や主流中の主流と言っていいカービングスキーですので、もちろんずっと気になってはいたのですが、そちらに行く前にバックカントリーの方に傾倒していたため、カービングスキーにまで手が回らなかったことも確かにある。
ただ、ベクターグライドのラインナップに、これまでカービングスキーがなかったことも無関係ではない。
バックカントリーに目覚めて初めて乗ったスキーがベクターグライドで、オールドスクールなスキーを好む私にとって、パウダー系のファットスキーでもいわゆる「技術系」の乗り味を持たされたベクターグライドは、私の大のお気に入りとなった。それからというもの、どんなタイプのスキーでもまずはベクターグライドの中から選ぶ習慣がついてしまった。
そんなベクターグライドなので、はっきり言ってカービング性能を疎かにされたスキーは存在しない。
なのであえてカービングスキーを設定する必要がなかったのかもしれないし、単に私が知らなかっただけで、この『MAXI Gran Turismo』以前にベクターグライドにもカービングスキーがあったのかもしれないのですが、すっかりゲレンデ回帰を果たしたイマの私の気分も含めて、このタイミングでMAXI Gran Turismoと目が合ってしまったのはある意味必然でありました(わざわざ目を合わせにいったとも言うが)。
なんてことを先シーズン中から考え続けていたのですが、例によって念じれば通ず、今年の真夏時期にとても良い出物に出会うことが叶った。
私の言う「出物」とは、もちろん中古物件を指す。フリマで購入するため品質に関しては大きな期待を抱かないことが肝要なのですが、とても綺麗に使われていた一本を手に入れることができた。こういう出会いってとても大切。大満足であります。
板だけの購入だったので、追っかけ中古の『Marker Griffon』の「出物」も手に入れた。
安全に関わる問題だという大義名分の下、持ち込みでスキーにバインディングを取り付けてくれる業者やショップはかなり少なくなった。相変わらず中古市場へのスキー業界からの風あたりは強めだ。業界の言い分も分からなくもないけれど、ビンディングを取り付け直したスキーの使用が法的に禁止されているわけではない。そうしたネガティブな営業手法は独占禁止法に抵触しているとさえ私は思う。何よりリユースという観点から言えば、これほど自然を真正面から相手にするスポーツでありながら環境問題に背を向けるが如き態度はいかがなものかと思う。なんとケ●の穴の小さいことか。
とか言っていても始まらないので、今回も取り付けは自分で済ませることにした。
今シーズンはこの3本のベクターグライドと『LINE SAKANA』でスキーを楽しんでいこうと思うのですが、今季のオンピステはMAXI GTでほぼ決まりだろうなあ〜〜
MAXI GTがゲレンデの端パウダーでどういった動きを見せるのかは今のところまだ分からないのですが、なんとなく機能しないような気がしているのでグルーミングバーン専用になるものと思われる。
5cmでも新雪が載ったら『MASTIFF』、それ以上の場合はSAKANAを出すと思う。
BUTTERKNIFEは完全に別世界のノリモノなので、BUTTERKNIFEには雪質無関係に乗りたくなったら乗る感じ。
先日の『雪乞いアウトドアマーケット』でベクターグライドの方と話していて興味が湧いた『POLARVE』でしたが、そのあとあれこれと物色という名のリサーチを繰り返す中で、今は『GINIUS Narrow』の方に興味が湧いてしまっている。なかなか出物が出て来ないモデルなだけに、うっかり出会いがあったりしたらかなり悩むことになるだろうなあ〜〜
さておき、早くカービングスキーというやつを堪能してみたい。
ビッチビチに決まったピステンバーンをキレッキレに切り裂いて滑れるハズ。という私の想像は果たして合っているのか否か。早いとこその答えを知りたい。
というわけで、今シーズンは更にスキーに乗る時間が増えそうなのだが、とはいえ綺麗なピステンを目の前にしたらしたで、TTで滑りたい気持ちも湧き上がってくるだろうから今季は更に悩みの深いシーズンになってしまいそうだ〜。
コメント
コメント一覧 (2件)
MAXIはニセコ産、小森スキー生産だったような、、、クオリティー良いです。
過去にはkei-ski、chycoは現在も 名機多いですね
そうだったんですね!