【BMW R18】8年ぶりに開放された草津白根山 湯釜へGO!

草津白根山は2018年に本白根山で水蒸気噴火が発生したことで、噴火警戒レベルが3に引き上げられ、鏡池付近の火口からおおむね2kmの範囲で噴石への警戒のため立ち入り規制が実施された。
それから8年。草津白根山(湯釜付近)の噴火警戒レベルが「1」で推移している状況などを踏まえ、令和8年10月13日より、草津白根山西側登山道と弓池周辺の一部が、試行ながらも開放されることとなった。

8年ぶりっていうのもまた格別な出来事ですが、それ以上にエメラルドに輝く湯釜の映像を見れば、誰でも一度は自身の目で見ておきたいと思うことだろう。
それほどに草津白根山 湯釜は、その魅力が直感的に伝わってくる存在だ。
他にも同じように私に魅力を伝えてくるツーリングスポットの情報が、次々にSNSに届いてくるのですが、残念ながらササッと行けるような場所ではないことの方が多い。
それがいつもルーリングで訪れている『志賀草津高原ルート』にあるとなれば話は別だ。
しかも、駐車場から湯釜の展望台までは、徒歩20分ほどとのことで、外出もままならず体が鈍りまくっている私としては、これは適度な運動をする良い機会。もう行かないわけにはいかないのであります。

早速、家を空けられるタイミングと天気予報を重ね合わせると17日 日曜日しかない。
よりにもよって、開放されて最初の週末に行くのはいかがなものかとも思うが、11月11日には高原ルートが冬季閉鎖になってしまうため、言ってもそれほどの猶予もない。何より、その翌週には台風30号の影響で天気の安定しない日が続きそうな予報だったので、思い立ったが吉日、善は急げの精神で草津白根山 湯釜を拝みに行くことにした。

そして場面は一気に草津白根山駐車場まで飛ぶ。
案の定。と言う言葉を超えて、高原ルートは信じられないような渋滞に見舞われており、1,800ccの空冷エンジンに跨る私には、悪夢以外の何ものでもなかった。
いつものように草津から入ると、ここから火山帯という場所で、一台一台クルマを止めては係員の方が「ここから白根山まで1時間以上かかりますが、ご了承ください」という、30分の渋滞を我慢してたどり着いた先で、そんな身もふたもないこと聞かされても・・・と、誰もが思う定型文を浴びせられた。
もちろん、それを聞いて諦めて引き返すことを期待しての措置だろうが、私の見た限りでは引き返すクルマはほとんどいなかった。
ただ、一旦クルマを堰き止めてくれたおかげで、白根山駐車場への入場待ちの渋滞の最後尾に捕まるまでの10分ほどは気持ちよーく高原ルートを飛ばすことができた。
係員が言うことが確かならば、ここから駐車場まで1時間かかるというわけか。
つまり、草津からは合計で1時間半も白根山までかかるということだ。
最後尾についたあとの私がどういった行動に出て、ここに至るのかは想像にお任せする・・・

この日は、おかげさまの雲ひとつない晴天に恵まれた。絶好の湯釜日和。
日陰の中をオートバイで走ると、秋らしい寒さを感じさせますが、陽に当たっている分には暖か。
ここ白根山でも気温は10℃くらいだったように感じられ、軽装の方も多くとても穏やかな気候。

さておき、やはり鈍りきった今の私に、遊歩道とはいえ2,000mを超える山の登りはキツかった。
最初の5分で息はゼェゼェ。脚はガクガク。
言ったように標高約2,160mの展望台までは20分。まだ1/4しか登っていないことになる。
中には我が家で寝ている介護老人と年齢が違わないような健脚の方もいらしたりして、本当に頭が下がる。
私もこうありたい。という願望を胸に、歩みを止めずに突き進むことにする。

振り返ると駐車場が見える。その右側に見えるのは『弓池』。
こちらの池はここを走り抜ける瞬間にも垣間見ることができるのですが、いつもここは駐停車禁止なので、通り過ぎる刹那に横目で眺めるだけ。つまり弓池をきちんと眺められるのも8年ぶりなわけで、こういったこともかなり貴重な体験。

ちなみに、以前ここはレストランも完備する普通のドライブインだったと記憶しているのですが、ほとんど休憩せずに走り続ける私の場合、休憩が必要であってもこの先の『横手山ドライブイン』まで引っ張っていたので、ここに来たのはここが閉鎖され立ち入り禁止になるずっと以前の、私が初めて志賀草津道路(当時はそう呼んでいた)を、走りに来た時に物珍しさだけで立ち寄ったその一度きり。もちろんトイレ休憩だけで遊歩道を登ったりはしていない。

志賀側も大渋滞している様子が窺えた。
今回ばかりは高原ルートを走り抜けるのは諦めた方がよさそうだ。

あれっ?もう到着?時計を見ると駐車場から10分しか経っていない。
嬉しいような拍子抜けするような複雑な心境。
『磐梯吾妻スカイライン』の浄土平から吾妻小富士に登った時と同じくらいだった。
ただ、吾妻小富士は最後まで階段だったのですが、こちらは石積みの坂道。
ハイクに適した靴を履いている前提で言いますが、膝を上げないとならない階段を登り続ける方が、急坂を登る何倍も疲れると思うので、後から考えると今回の方が楽だった気がする。

さておき展望台はこのような人だかり。
残念ながらゆっくり湯釜を愛でていることはできないので、数回に分けて最前列に向かうことにした。

とても良いものを見させていただきました。
雲ひとつない秋晴れであったことと合わさって、神秘的とも言える、何かスピリチュアルなものまで感じてしまうほどの美しさでありました。
もしもここに、たった一人で立ったとしたら、涙を流して祈りを捧げてしまったかもしれない。
立山の室堂に初めて立った時にも似たような感慨が溢れたことを思い出す。
この大地は、母であり最恐の敵でもある。
自然のもつ繊細さと、暴力的とも言える荒々しい迫力の前には、ただただ感服する他ない。
これは生きているうちに一度は見ておかないとなりません。
許されるならば、湖の近くまで行ってみたい。

なんてことをひとり呟きながら、20分ほど展望台に居座り、下山した。

もちろん湯釜を観た後は、いつものように志賀高原まで走って引き返してくるつもりでしたが、泣く泣く白根山でUターンして草津に戻った。
火山帯から少し離れた草津のあたりは紅葉が見頃を迎えていた。
今回ばかりは高原ルートを快走することはほとんどできなかったけれど、そのぶんを湯釜の素晴らしい景色が補ってくれた。
これはこれで良いツーリングとなりました。

その2日後。湯釜の試行開放は開始から一週間足らずで終了となってしまった。
理由はご覧の通り。噴火警戒レベルではなく、極度の渋滞のため。
実際にあの渋滞を目の当たりにした者としては、何かあった時に救難対応が難しくなってしまうという言い分はよく理解できる。なにせいつ噴火するか分からない火山帯の中を走る、片側一車線の一本道なんだし。
今後は上高地のようにバスのみの運行になったりするのだろうか。
渋滞に加担しないオートバイは白根山駐車場に停めさせてもらえるとありがたいんだけどなあ。

というわけで、滑り込みでほとんど最高と言っていい、草津白根山の湯釜を拝むことができた。
ここのところ悪いことばかり起こっておりましたが、こうした幸運にも恵まれたりするから人生は愉快だ。
私は悪運だけは強いのであります。

この日、湯釜を含め志賀草津高原ルートで撮った動画を3分にまとめてみたのでご覧いただきたい。
こちらも音が出るので、ご視聴の際にはご注意ください。

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 追伸 _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

帰りしなに前橋の『レイブ』に寄って、『Kashiwax KWX-1』を買って帰ろうとしたら、
スノーボードで何回か一緒に滑っているチュウさんがいた。冬以外に会うとちょっと新鮮。
チュウサンのおかげか、レイブの方ともお話ができた。
品揃えがいやらしいくらいに好き者のツボを押さえたお店なので、
迂闊に近づきたくはないのですが、そんなわけでまた来よう。
冬はもうすぐだ。

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