重量なんと540g!UNION SOURCE FCを、SBJ on snow FESTIVALで見てきた話

先日の尾瀬岩鞍スキー場では、たまたまですが『SBJ on snow FESTIVAL』が開催されていた。
日本スノーボード産業振興会が主催するこの合同試乗会には、2022年に苗場で行われた際に参加していたので、UNION BINDINGも出展していることはすぐに察知できた。

というのも、UNIONの2025-26モデルの新しいバインディング『SOURCE』にとても興味があったので、機会があれば実際に手に取って見てみたいと思っていたから。

SOURCEには「PRO」と「FC」の2モデルがあるのですが、Proで片足700g、FCにいたっては、なんと片足540g!という超軽量にできている。ちなみに、UNION FORCEで900g近くあるので40%の減量。
お値段の方も驚きの、PRO¥99,000。FCにいたっては¥125,000もする。
革命的なんて言ったら大袈裟かもしれないが、スノーボードバインディングの未来を占う資金石であることは間違いない。買う買わないは別として、そんなトピックメイキングなプロダクトを見てみたかった。

FC(FORGED CARBON)の名の通りのあからさまな素材感を放つハイバック。
軽さ以前にとても硬そうな印象。

といった具合に、私の関心がそもそも大きすぎたのかもしれないが、高品質感よりも先に「華奢だな」という印象の方が強かった。
ストラップを含め装備は良く言えば必要最低限。悪く言えばどこか薄っぺらい。
軽量化への涙ぐましい努力が垣間見える部分ではありますが、どこか安っぽく感じてしまう。
使ってみたわけではないので想像でしかないが、これまでの経験則に照らしてみれば、装着感、フィット感を含む快適性はそれなりに犠牲にされているように思う。そこまでしてする軽量化の意味とは何なのか。
逆に考えさせられてしまうし、逆に試してみたくもなってしまう。

といった表に現れる部分に目が行ってしまうが、実はこいつの最大の注目点はディスクすら持たない「1×2」ボルトにあると思う。BURTONのESTもボルト2本どめですが、それとも全く違う固定方法。
これで激しい操作に耐えられるほどの固定力が得られるのなら、UNIONの全てのバインディングに採用できるはずだ。おのずと期待が高まるものの、見た目的にはかなり心配が募る。

とても興味深いプロダクトであることは確かなのですが、登場初年度に手を出すにはかなりの勇気が求められる、あまりに革新的で野心的なアイテム。小心者の私には値段を含めてかなりムリ目だ。
といったことを実感するためにも、こうして手に取って確認することはとても大切。
どこかで実物を見てみたいと思っていたので今回はかなりラッキーだった。

というわけで、来季のバインディング候補として、ちょっと(いやかなり)惹かれていたのですが、おかげさまで買わずに済んだ。ただ、その反動もあり、別の方向に関心が吹き出してしまった話はまた来週。

今季レイトモデルとして先行発売されたUNION製のSTEP ONバインディング『Atlas』も貸し出しされていた。
歳をとるにつれ、安楽なSTEP ONに惹かれる気持ちが増していることは否定しないが、パンツの裾をクリップに留めないとならないあの構造が、私にはどうしても許せない。

来季登場する完全ブランニューのUNIONのブーツも展示されていた。
どこかのOEMではなく、独自開発した完全なオリジナル・ブーツ。これまた強めに野心的。UNIONは本気だ。
こちらはシングルBOAですが、すでに発表されている『RESET PRO』はダブルBOA。
RESET PROとは仕様が違うのかも知れませんが、手に持つとちょっと(いやかなり)重かったのは気になった。

BURTONだけでなく、DC SHOESやNITROからもSTEP ONブーツは発売されているので、RESET PROにSTEP ON対応モデルが登場することは、すでに確定路線なのかと思っていたのですが、STEP ONブーツの開発は、技術的にも、もしかすると政治的にもまた別の難しさがあるのかも知れない。この時点では発表されなかった。また来季にレイトモデルとして登場させるのだろうか。

こちらは来季の『MOSS Q57』。
特徴的な「O」ラインは取り除かれ、シンプルなソリッドカラーとされていた。
変わらずウチヤマ工場製。「柿T」ならぬ 「柿Q」と言ったところか。

こちらはアクトギア製となる『Q51』。これ面白そうだな。

来季のQの全てのモデルから「O」ラインは取り除かれる様子。

今回一番惹かれたのがこの『UNIT mfg. RABITT』。
メーカーのことも、ボードの素性も全く知らないのですが、オートバイ乗りにはすでにお馴染みの『Shakin’ Speed Graphix』が手がけたこのデザインだけでご飯をお代わりできそう。ジャケ買いしても後悔しないんじゃないか?と、つい我を忘れそうになったが、私の家ではファット系のパウダーボードが大渋滞していることを思い出し、なんとか思いとどまることができた。
それにしてもカッコいいなあ〜〜来年以降に中古の出物なんかと目が合ってしまったら買っちゃうかもしれないが、もし私が買うなら『ハイランドオプション』を追加したいので、そう都合よくお目にかかることはないだろう。
とはいえ、デザインだけでこれだけ欲しくなるボードなんてそうそうない。それだけでも高い価値がある。
とても魅力的なアイテムであります。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • いつも楽しく拝見させていただいております!
    当方GreenClothingのBIBでBURTON STEPONを使用しているのですが、クリップを止め忘れてもケブラーのおかげか裾を挟み込みにくいです。
    履くときに少し裾を持ち上げるようにすれば毎回とめなくても良いような気もします。
    板はTT165なのですが、Mサイズのビンディングで33°6°でドラグはしておりません。
    一度お試しになってみてはいかがでしょうか?一日を通してかがむことが減りますのでとても楽ですよ!

    • ワダさん コメントありがとうございます。
      これまた魅力的なリコメンド。重ねてありがとうございます〜〜
      それは気になりますね・・・

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