2023 12/9 再び千葉北エリアで波乗り

atuの東京出張はつづき、2週間後もまたOYくんと3人でサーフィンとなった。
この週は一宮エリアからスタート。

この週もコシくらいで波数もまあまあある。
ただ、入りはじめの時間帯は割れづらい波も多く、当たり外れの落差が大きかった。
海水温もまだ高めを維持。陽差しも暖かく感じられて過ごしやすい。

すっかりatuのお気に入りとなり、今回もご指名となったEllis Ericson Hybrid Hullに加えて、
今回はAndrew Kidman “Green”を持ち込んだのは
前回久しぶりに乗ったTPGで目から鱗が落ちたから。
Hybrid Hullに乗るようになってから“Green”にもすっかりご無沙汰だったので
TPGと同じようにここで新たな開眼を期待してのこと。

8’0″のTPGと、7’6″のHybrid Hull、そして6’10″の“Green”の3本は、
同じエッジボードであることもあり、重箱の隅ながら同様の“術式”を保持している。
エッジの持つ高い排水性能による「水の剥離性」を利した速さを得ながら、
Wideth、Thicknessを増やして乗り手に不安定さを感じさせない安定感を、
そこに巧みに組み合わせている。
もちろん“腕っこき”にはもの足らないかも知れないが、
波乗りに“余白を楽しむこと”を求める乗り手には、
エッジの“間の取れた波乗り”は堪らない魅力として映るだろうと思う。

そんなエッジのもつ安定性とマニューバー性の組合せのグラデーションに填まる3本から、
その日のキブンに合った一本を選べる歓びが私にはある。

のですが、この3本を常にクルマに積んで行くことはできない。
正確にはできないこともないが、コンテナからの出し入れの面倒に加え
燃費もクルマのハンドリングも無駄に悪化する。
とか考え出すと持って行っても使わずに持って帰ることにかなりの徒労感が伴ってしまう。
できれば2本、ベストは1本だけで済ませたい。

そんな考え方を持つ私にとって、Hybrid Hullのテリトリーの広さはとても頼もしい反面、
TPGと“Green”の出番を奪ってしまうという側面も併せ持っている。
もちろん、ムネ以上の厚めの波でこれ以上ない乗り味を魅せる“Green”なので
良い波に当たれば最高なのですが、ハズレる可能性の高い私の波乗りの仕方において、
ハズした波でも十二分に楽しんで帰って来られるHybrid Hullの「不動の4番感」はダンチで高い。

そうして久しぶりに“Green”に乗れば、
ターンレスポンスの速さと例の滑空感の塩梅がとても小気味良い。
Hybrid Hullより走り出しが遅めなぶん
(といっても小波でも乗れるほど充分速い方なのですが)
波のキャッチ率が低いことで、乗れ高にこだわるホリデーサーファーとしては
Hybrid Hullに傾倒してしまいがちになるのですが、
そこと比べれば乗れ高に劣る“Green”でキッチリ乗り切れたときの歓びは
Hybrid Hull以上のものとなる。

だからこそ、今回感じたのは、
“Green”と良い波を狙いすませた波乗りをもっとしないとだめだなあ。ということ。
そもそも私はそうしたヒリヒリとした波乗りに憧れてロングボードから離れたわけで
その頃の心持ちを今一度取り戻さないとならない。とは思うのですが、
やっぱり確実な乗れ高の方を選んでしまうのが私という堕落した人間であったりする。
つまりは精進とはほど遠いところに逃避し続けている私の人間性の問題なのであります。

1時間ほどすると人も減り始め、加えて波も割れやすくなってきた。
“Green”でも乗れ高を稼ぐビッグチャンス到来。
一発当て込んだらモシャモシャっと泡と消えてしまう刹那な波ではありますが、
“Green”ならスープに乗ってビーチまで乗り継ぐ楽しさ、
その途中でリメイクしてくれる波を待つ宝くじみたいな波乗りもできる。

そんな一進一退の波乗りを3時間ほど楽しんで一宮をあとにした。

がっつりとランチを摂ってから旭のポイントまで移動すると、こちらは風でバッサバサ。
インサイドのスープが邪魔な割に幸の少ない波乗り確定の図。

さらに飯岡の方まで見に行ったが状況は変わらず。
すっかり脳内が宴会モードになったオジサン達はいそいそと温泉に向かった。

またまた旭市内の居酒屋で小宴会。
きっちりルーティンをメイク。

翌朝。
お世辞にも波数の多い日ではありませんが、この日もコシくらいの波がブレイクしてくれていた。
これでジューブン。

この日は私がHybrid Hullに乗る。なのでatuは“Green”スタート。
途中OYくんのMandala Callisto Twin Long Fish 7’4″と乗り換えていたようだが
atuはそちらにも目移りしていた様子。なんとも気の多い男だ。
ちなみに“Green”はそもそもatuから譲り受けたもの。つまりただの浮気性だ。

トロ厚いのも多く、しばらくアウトから乗っていくロングさん達との攻防がつづく。

そうした中インサイドの速いヤツも混じってくるので基本そこ狙い。
ただHybrid Hullだともう5メートル、アウトから狙える。
端から見たら波泥棒的なズルさが真骨頂。

そうして4時間近く遊んですっかり電池切れ。
「やりきった」とまでは言わないが、「できること、すべきこと」の70%はやった。
つまり充分楽しかった。

実は前回も来たのだが臨時休業で食べられなかった
OYくんオススメのらーめんにこの日はありつけた。
これぞ波旅のシメに相応しい味!旨し!

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