というわけで、R18の新車を購入することにしてしまった。
我ながら思い切ったことをしたもんだ。
このレベルになるともう無駄遣いとか言うのも違う気がする。
といった具合に、つべこべと悩み続けるのは避けたいので、
腹を括ったら、さっさと支払ってしまうことにした。
といった気持ちもあり今回はものは試しで現金一括で支払ってみた。
これまでは振り込みがほとんどだったので、
これほどの札束を持ち運んだのはもちろんこれが初めて。
まあまあ心拍数が上がった。
札束の画像を載せるのはあまりに悪趣味なのでやめておく。
キャッシュレス決済が一般化する世の中で、
これほどの額を現ナマで支払うアウトローな感じがとてもシビれる経験だった。
たぶんこれが最初で最後だろう。
お店の経理担当の方まで出てきてちょっと面倒をかけた感じがする・・・
言ったように純正ボバーキットも同時に注文したのですが、
それとは別にドイツから装着されてくる「メーカーオプション」があり、それには
・ロック付きフュエルフィラーキャップ(0.6万) ・ヒルスタートコントロール(1.3万) ・ヘッドライトプロ(5万) ・パッセンジャーキット(3.2万) ・グリップヒーター(2.8万) ・クルーズコントロール(4.5万) ・ブラックドライブトレイン(1.1万) ・リバースギア(12.4万) ・デザインパッケージブラック(1.9万)
が含まれ、オプションの合計額は32.8万円。
オプションと言うくらいなのでこれらはなくても走行に一切支障のない贅沢品。
すでにこの状態で注文されておりここから省くことはもうできない。
国産車だと「○○パッケージ」とか、「○○エディション」とか、
特装車とされるところ。お国柄の違いかこれを「オプション」とか呼ばれることに少なくない違和感がある。
もちろん一からオーダーするのであれば必要なものだけ注文して倹約することもできるのですが、
そうしたレスオプション(極東の島国の貧乏人)の注文ぶんの生産が後回しにされるのは常識。
下手をすれば半年以上余計に待たされることにだってあり得る。
とか言う以前に、
本来レスオプションを望むような貧乏人は高級外車に手を出してはいけないのであります。
つまり「オプションなんだから倹約できる」とか思っている時点で分不相応。
輸入車として日本で買う場合、「オプション」とは名ばかりでほぼ標準装備品なのであります。
とはいえ、これもせっかくの良い機会なので、
もし納車時期を考えずにオーダーするとしたらどのメーカーオプションを省くのが良いのか、考えてみよう。
ニュートラルでこのレバーを下に下げるとセルモーターで車体を後退させることができる。
「リバースギア」は12万もするので悩みどころ。
ただ、リセールバリューを考える以前にジジイになったらとても助かる装備とも言えるので、これは仕方ないか。
グリップヒーターは今や必須アイテムだ。
R1200GSを買った頃はディーラーオプションとして後付け案件だったのですが、今では工場装備品。
それくらいすでに当たり前の装備。だったら標準装備にしろよと言いたいトコロ。
クルーズコントロールはあまり高速道路を走る機会の少ない私の場合微妙なのですが
オートバイでするクルーズコントロールとはどんなもんか一度味わってみたいとは思う。
同じR18でも、これまではクラシックなどの重装備モデルのみに装着されていた
ステアリングダンパーですが、クルーズコントロールが選べるようになったモデルから、
Pureでもステダンが着いてくる。
ステアリングダンパーは車重が重いことで着いていたのではなく、
どうやらクルーズコントロールにセットで装着されるものらしい。
アウトバーンを持つかの国では、R18でも何なら180kmの速度維持が可能なので、
超高速走行時のスタビリティを考慮しての装備品のようだ。つまり、
日本で要るものなのかどうかは微妙。
ヒルスタートコントロール(1.3万)はクルマと同様に坂道発進を補助するもの。
軽い車体ならまったく要らないが、300kgを超える巨体が、勢いよく後退していく様子は容易に想像できる。
坂道発進でエンストさせるリスクは高い。
立ちゴケなんてことも充分あり得るのでこれも要るか。
タンデムを可能にするパッセンジャーキット(3.2万)はボバーキットを装着する私には不必要なので
これは完全な無駄。リアフェンダー、タンデムステップと併せて乗り出し時点で倉庫行き。
「完全な無駄」とは言ったが、登録は二名乗車仕様なので、
次回車検時にはタンデムシートとタンデムステップの装着が必須となるため元に戻さないとならない。
もしくは一人乗り車輌として構造変更するか。
カギ付のフィラーキャップがオプションだということがかなり笑える。
ドイツってそんなに治安良かったっけ?
とか思いディーラーの方に質問するといいから給油口を覗いてみろと言う。
すると給油も面倒に思えるほど給油口の先は左右に細く絞られていた。
これなら給油口からガソリンを抜くことはたぶんできない。
ただ、ドイツには飲食店の醤油差しに口を付けるような輩はいないだろうから、
日本だと逆にここから何かを入れられてしまうリスクの方が高い気がする。
それよりも、R18のフィラーキャップは古式ゆかしきスクリュー式で、もちろん完全に外れる仕様。
ここのところヒンジ着きでタンクから離れない開閉式のキャップばかりだったので、
外したキャップの行方が今からすでに心配だ。
ヘッドライトプロ(5万)は外光に合わせてデイライトとロービームを自動で切り換える機構と、
タンデムやたくさんの荷物を載せた時など光軸が上に向いてしまうのを自動で調節する機構、そして、
コーナーの先を追いかけるように照らし続けるアダプティブヘッドライトが組み合わされたシステムの総称だと思われる。
ボバーなのでタンデムはできないし荷物を載せるスペースもないので自動で光軸を調整する機構はいらない。
別にデイライトがなくてもロービーム点きっぱなしで問題ないしなあ。
唯一、アテンザにも着いている アダプティブヘッドライトは本当に便利な装備なので、
R18でもこれだけは欲しいと思えるのですが、
たぶんこれだけをオプションで選ぶことはできないのだろう。
話は逸れるが、私が33歳のときに道交法が改正され、オートバイのヘッドライトは昼間でも点灯を義務づける
「常時点灯」とされた。
新道交法に準拠したモデルからヘッドライトスイッチがなくなり
「ヘッドライトくらい自分で点灯させられないのかよ」と
そうしたモデルに乗る仲間を”ジョージ”呼ばわりしてイジっていたことを意味もなく思い出した。
今ではデイライトが認可されたので、
明るい日中にヘッドライトは不点灯でもいいわけだ。
たかだか60年に満たない私の人生の間でもこれだけ法規が移り変わっている。
さておき、このヘッドライトの意匠が未来的すぎて気にくわない。
毎度コンセプトモデルの話しで恐縮だが、
やっぱりR18にはこちらの方が似合うと思う。
ただこれだと圧倒的に暗そうですが。
これ以外にETC(2.0)が標準で装備されるがもちろんセットアップ料金(4,400円)は別で付属品目に含まれる。
今回ボバーキットのキャンペーンがあったのでそのぶんは値引きとなったが、
本体値引きは一切応じてくれなかった。
メーカーキャンペーンではなくショップも何割か持ち出す相乗りのキャンペーンということなのだろうか?
何となく車両本体価格の値引きはキャンペーンとは別バラだと思ってしまうのでちょっと損した気分がしなくもない。
といった具合にショップ在庫の場合フルオプションになるケースがほとんど。
オプションを自分で選べば20万円程度は倹約ができるわけだが、
言ったようにそれをすると納期が延びることと、リセールバリューが下がることが考えられる。
在庫されていた中古車もFirst Edition (特装車)なのでフルオプション。
エンジンを含むドライブトレイン周りが黒ではなくシルバーやグレーであることと
ステップボード仕様であることが目立つところでは違う点。
ただ、2023年モデルでは、これまでに出た不具合箇所に対する対処など、
目に見えないトコロまで細かくアップデートされていることは間違いない。
私としては、エンジンフィールに、熱対策に対しても何某かの追加修正が加えられていると期待している。
そして、トーゼンお金は買ったあとにもかかる。
購入後のオイル交換やサービス点検の費用を3年もしくは3万キロに渡って手当てしてくれる
『サービス・インクルーシブ』が10万円・・・
ちなみに、新車だと3年間受けられるメーカー保証を延長するオプションもあるのだが、
申込期限が新車登録後90日というところに、へそ曲がりな私は若干の罠を感じてしまう。
何より、壊れないからBMWにしているわけで、壊れるリスクを受け入れられるのなら
私的にはハーレーだって選択肢に入ってくる。
サービス・インクルーシブに含まれるオイル交換は年1回だけだし、
ディーラーが用意するオイルは市価の3倍くらいするとても高価なものなので割高感は否めない。
ただ、3年間正規ディーラーの点検を受けられることはとても魅力的。
3年目の12ヶ月点検を最初の車検に合わせれば、手数料が節約できることを考え合わせると断然お得ではある。
サービス・インクルーシブへの加入は新車であればいつでも何度でもできるが
初回の1,000km点検までに加入するのが一番損がない。
といった細々とした悩み事が滅法苦手な私にはやっぱり中古車がお似合いなのだとつくづく痛感させられたのも
今さらではありますが、これまた良い経験。
って、たぶんこれだけの買い物はもうないと思われるで、この経験が活きることもないと思われますが・・・
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