春のご近所をぶらっと。R18で。

（話題が開花時期に巻き戻されてしまうのはご了承いただきたい）

今年は例年よりも早く開花した。
こちらの気持ちが整う前に、花見を楽しむ人々の姿や、桜の名所からの中継をテレビで観てしまうと、天の邪鬼な私は花見に行く気が失せてしまう。
「都内の見頃はこの週末まで」とか重ねて告げられ、そこに諦めの気分まで乗っかってしまう。

すっかり桜のことなど忘れていたその数日後。
ぽかっとできた仕事の空き時間に、ふらっとオートバイを走らせたら、私の住む埼玉県南部の町では、まだ桜は散らずに堪えてくれていてくれた。

海の近くや、雪山の近くに移住する人がいて、そうした人たちの気持ちは痛いほど良く分かるけれども、ふらっとオートバイを走らせると、こうした景色に出会える私の住む町もなかなかどうしてステキだと思う。
そうした町に住んでいると、信じられないくらい景色に馴染む美しいモーターサイクルと暮らすことの歓びもまた格別なのであります。

歳のせいが大半を占めるのですが、近ごろはこうしたちょっとした出来事の大切さが身に滲みる。
まだ近所を散歩しだだけで満足できるような気力の減退感はないので、遠くに出かけたり、サーフィンしたりする週末と、日常のちょっとだけ先にあるこうした出来事との兼ね合いがとても重要に思えている。

私がR18に惹かれたのは、この町に住んでいることが一番に影響しているのかもしれないなあ。