まさかまさかの!TT on Powder Snow!@舞子高原 3/10

少なくとも前夜に私が寝るまで雪はほとんど降っていなかったはずなのですが、朝起きると、クルマには30cmほど積雪していた!
オイオイ!マジかよ!車の窓は遮蔽しているため車内から外の様子が窺えない。朝トイレに行こうとドアを開けてビックリした。降らないだろうと決め込んでゆっくり寝過ぎた。一発で目が醒めた。

いやはや今シーズンの南魚沼はひと味違う!
長野方面が降ると南魚沼には雪が降らないイメージがあるのだが今シーズンは長野や北陸に雪が降っている日に南魚沼にも降っていることが多い。
この辺りではやはりかぐらが一番雪が積もるのですが、今季の南魚沼はかぐらに迫る降雪量(だと思う)。
こういう年もあるんだな。

慌てて準備を済ませてゴンドラ乗り場に向かったが、行列はすでに駅舎の外まで伸びていた。
この時点でもまだ雪は降り続いており、あと30分も屋根のない場所で待たされるのかと思うとパウダー競争に後れをとったことが余計に悔やまれる。

さておき、この日は『TT168ミズメヒノキ』。
あからさまにパウダースノーが予想されるので、どう考えても『Q545』が妥当な選択なのですが、パウダースノーでTTに乗りたいマゾヒスティックな気持ちの方が上回ってしまった。
果たしてこの選択は吉と出るか凶と出るか。

ゴンドラを降りると降雪量は更に増え、加えてガスもかかり視界不良。
やべぇ・・・返り討ちかも・・・

この日は完全に後れをとったと思っていたのだが、いつもの奥添地クワッドに着くとまあまあ前の方だった。
前回もパウダースノーでしたが、前回より10個くらい早い搬器に乗れている。
よって、リフトから見下ろす「グングンコース」(ダサい名前だな)はまだノートラック。

そうして魅惑の新雪に飛び込むと・・・(もちろん画像を撮っているヒマなどない)
あああ〜〜〜〜〜〜TT最高だ〜〜〜〜〜

MOSS Qで滑る深雪斜面も素晴らしいけれど、TTで滑る深雪のなんとヒリヒリすることか!
果てしなくつづく(実際は5ターンほど)ボトムターンはまさに海で感じるそれと見紛うばかりの感触が伴う。
TT以外のボードだとリズムを変えて、たまにクイックに当て込みたくなるのですが、TTだと一筆書きしたくなる。

今しているターンのリズムを極限まで維持しながら、いま手にしているすべてのスピードと荷重を次のターンまで持って行きたくなる。それらを最大限に持って行けるラインを自然と選択してしまう。
1mmたりともスピードを落としたくない。むしろもっと加速させたい。
北海道の軽い粉雪ならきっと加速し続けてくれるのだろうが、舞子の雪だとTTをもってしても抵抗が大きすぎる。
勘違いして欲しくないのだが、それでもTTの方が他のボードの数倍速い。
薄い箇所でコブに底突きしたら、脚力のない私ならいとも簡単にブッ飛ばされてしまうだろう。そういう速度。
そういう速度をスローモーションのように味わえてしまうのがTTだ。

あ〜ギボジイイいいいいいいいい(気持ち良すぎて鼻が垂れる)

もう一回リフトに乗るが「グングン」には行かず、向かいに見える「ゾクゾク」(このネーミングはなんとかならんのか?)に向かう。こちらはまだリフト運行開始前なのですが、こちらの斜面の方が雪が深いうえに斜度があり、そして距離が長い。

10人目くらいでノートラックに突入できた(画像はすでに3本目の様子ですので悪しからず)。
10人ほどのトラックなのですが、この雪質でこの斜度だとTTに与える影響は大きく、まあまあトラックにラインを持って行かれてしまうため好きなラインを引くことができなかった。
こういうときこそ「MOSS Q」だよな〜〜
さておき、そこからはトラックを避けるようなショートターンに切り換えたわけだが、それでも新雪ノートラックに変わりはない。これはこれで気持ち良い。

「ゾクゾク」のリフトが混むことはそうそうない。速攻で3本回してから「グングン」脇の森林警備に向かう。
TTでこういう重めの新雪のツリーランは、正直御免被りたいのですが、この際そんなこと言ってはいられない。
ただ、突っ込んだら突っ込んだで何とかなった。おれ上手くなってるのかな?
ついつい奥の谷筋まで引っ張ったらヤブヤブアタックの末にデッドエンドでスタックして深雪をツボ足で脱出するハメに・・・
ただ、これに懲りるような私ではない。
そこからもう2本。ラインを変えながら森の中の圧雪作業を続けた。

このタイミングでもまだ雪は降り続いていたが、残念ながらTTを満足させるほどのリセットには至らない。
これほどの降雪であってもTTを楽しめる雪の命は短い。

ほぼ食べ尽くしてから一旦奥添地エリアを離れて長峰エリアへ向かう。
こちらもすでに踏みしめられていましたが、雪は柔らかく滑りやすい。
もちろんTTで滑って楽しい雪ではありませんが、そんなTTで荒れた新雪斜面を滑れている自分を褒めたくなるようなおかしな歓びを感じてしまうのは私の中に眠るMっ気のせいだろうか。

先シーズンはこちらの「ガンガンコース」の林の中も滑れたのですが、今シーズンは藪が埋まっておらず、まともに滑れる状況ではなかった。残念。

仕方がないのでもう一度奥添地エリアに戻り、朝のルーティンをもう一周してこの日は上がることにした。
Q545に乗り換えてもう1ラウンドする気が起きないほどTTでやりきった気分。
いんや〜〜〜〜まさか少雪の今シーズン、このタイミングで新雪を滑れると思わなかった。
しかも、TTで!
結果的にTTで2週続けてピステンと深雪を滑れてしまった。
雪の豊富なシーズンでもなかなかないこと。
いや、少雪シーズンだからこそできたことなのかも知れないなあ。

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