第96回 アカデミー賞授賞式を久しぶりにWOWOWで観た話

第96回 アカデミー賞 主要部門の獲得は以下の通り

作品賞 オッペンハイマー
主演男優賞 キリアン・マーフィー(オッペンハイマー)
主演女優賞 エマ・ストーン(哀れなるものたち)
助演男優賞 ロバート・ダウニー Jr.(オッペンハイマー)
助演女優賞 ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ)

監督賞 クリストファー・ノーラン(オッペンハイマー)

脚本賞 落下の解剖学
撮影賞 オッペンハイマー
編集賞 オッペンハイマー
美術賞 哀れなるものたち

視覚効果賞 ゴジラ−1.0
作曲賞 オッペンハイマー
歌曲賞 What Was I Made For?(バービー)
長編アニメーション賞 君たちはどう生きるか

『ゴジラ−1.0』『君たちはどう生きるか』以外にも、役所広司主演、ビム・ベンダース監督作品『PERFECT DAYS』の日本映画の3作品がノミネートされたこともあり、日本国内でも注目を集めた第96回アカデミー賞。

そういったことを抜きにしても、授賞式のエンターテインメントとしての完成度を知る者としては、世界的にも質の高いコンテンツとして、授賞式を観るのはとても楽しいことであります。
WOWOWを解約して10年の今年、久しぶりに授賞式を観たくなって再契約することにした。

96回を数えるということを除いても、アメリカの多くの女の子たちがビール瓶やシャンプーのパッケージをオスカー像に見立てて、鏡の前で授賞式のスピーチの練習をするという話を聞く度に、映画が文化として定着しているアメリカという国のことを羨ましく思う。
もちろん日本だって、映画が国民のとても重要な位置を占めていることは間違いないのだが、アメリカのそれとはかなり趣を異にすように感じる。
どっちが良いとか悪いとか、上とか下とか言いたいわけではなく、個人的にアメリカの状況を羨ましいと思う。

イチローはヒットを打ったあとの塁上でも悦びを表さず、いつもクール。
照れ隠しなのか何なのか、私には分からないけれど、歓びを爆発させてくれた方がこっちもウレシイ。
日本アカデミー賞の授賞式の受賞者もどこか醒めて見えてしまうためまったく感情移入ができない。
柔道は逆に畳を降りるまで歓びも悔しさも示さないことが正しい姿勢なのだそうで、それも日本人の国民性なのだろうけれど、歓びを爆発させる本家アカデミー賞受賞者の姿を見る度に、その姿がエネルギーとなって伝わって来るところを見るのが私は大好きだ。

大谷翔平が、野球のことが大好きだということは、たとえテレビでしか彼を見たことがない人でも知るところだけれど、心から映画を愛する人たちが、ひとつの成功のカタチとして賞賛され、それを心から誇りに思う姿を見る方がずっと清々しい。

映画の授賞式という場で政治的な発言を忌み嫌う人もいるけれど、受賞者だけに与えられる世界中から注目の集まるコメントの時間の中で、勇気を持って多様性に関する意見を述べる人、ウクライナのこと、ロシアのことを述べる人がいることも素晴らしいことだと私は思う。

といったわけで、授賞式の模様をとても楽しく観させていただいた。
WOWOWの方は1ヶ月で解約しそうだけれど・・・

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