ルーティンなシーズンをはじめよう〜2023/12/28 @かぐらスキー場

ここ数年、クリスマスにならないとスキー場の積雪が整わないので、
年末からが実質的なシーズンのスタートになるのがここのところの通例ですが、
今年はそこに輪をかけて暖冬予報。
クリスマス近くになっても悩み無用で向かえる湯沢や群馬のスキー場の積雪量が増えず、
遠征と言っていいロッテ・アライ・リゾートでシーズンを始めるなんて、
裏技中の裏技まだ繰り出してしまった。

そんな2023年最終週。
ここ数日まとまった降雪があり、例年よりもオープンが遅れていたかぐらスキー場の田代エリアがオープンした。
いい加減通常のシーズンをスタートさせないとならない。
とか思っていたら降雪から一転して晴天予報が出た。
もう行くしかない。むりくり仕事を納めてかぐらに向かうことにした。

やっとまとまった降雪があった程度なので、比較的積雪の豊富なかぐらでもまだ2m足らない感じ。
一見まっ白なゲレンデも薄皮一枚の状況。
それでもほぼほぼ全コースをオープンしてくれているのはありがたい。

なんて書くとあまり良いコンディションではないように思われるかも知れないが、
前日まで降雪のあったこの日の雪面はなかなかのものでありました。
「滑れるだけ御の字」くらいに、ほとんど期待していなかったのでむしろ想像以上。
TTの本領を引き出せるほどにピステンは噛みッカミの状態でありました。

ビッグマウンテンなアライでは、若干場違いな印象のTTでありましたが、
これでいよいよTT+UNION FORCEの真価を試すに相応しい日を迎えたわけだ。

ちなみに。新年は4日から北海道に行く予定。
さすがの北海道も積雪量が読めない状況なので、持ち込むボード選びも難航している。
北海道にはスキーも持って行くつもりなので、スノーボードは1本しか持って行けない。
スキーとのバランス、圧雪、深雪、それぞれにどう対応するか。
なかなかに悩みは多い。

現在エントリーしているのは、
1枠:手堅い選択「MANTARAY」
2枠:実は安定感だけじゃない「SPEEDMASTER」
3枠:当たるとデカい「ミズメヒノキ」

やはり、UNION FORCEのレスポンスの高さは、TTをピステンで滑らせるときに分かりやすく発揮される。
高速域で気を抜くとすっぽ抜けるような怖さがいつもつきまとうTTですが、そこに対して余裕を持っていられる。
逆にエッジを入れすぎてしまうこともあったが、そちらの方が対処や修正はラクだ。
この日の雪質はミズメヒノキのキレ味をこれでもかと味わえた。いや〜〜面白い。
TT 165 Classic Soft Flex+UNION ULTRAと、同じ日、同じ雪質で乗り較べてみたい。

VIVA! 重箱の隅!

12時までTTと戯れてから、VectorGlide CORDOVA Metalにスイッチ。
面の良い大きな一枚バーンがなく、険しい非圧雪斜面以外は、基本林間コース主体のアライでしか乗っていないので、
こちらもまだその本領を味わってはいない。

ちなみに北海道に連れて行くスキーは、そのバランスの良さで『LINE SAKANA』一択。

んで、CORDOVAですが、TT以上にその本領に目から鱗が落ちまくった。
CORDOVA Metal、ピステンでキレッキレ。

カービングスキーのような化学調味料的なキレ方とはまったく違う。
これをして「オーガニック」とは言わないが、
ターンの入り方、ターンからのヌケ方がとても自然に感じるのは私がオールドスクールだからか。

こういった性格を持ってはいるが、もちろんCORDOVAはゲレンデ専用機ではない。
コブを含めた荒れた斜面での細かいターンもきっちり許容する。
ただ、ピステンバーンでの中速以上でターン弧10m程度の高過重で回したときの絶頂感があまりに気持ちが良すぎた。
同門のMASTIFFでもこれほどの曲がり方をしないと感じさせるのは、やはり85mmのウェスト幅にあると思う。
とにかく足許が雪面に近いことで得られる遠心力がエグい。
ブーツの底の角で雪面を引っ掻いて、そこを軸にターンしていく感じが超絶キモチイイ。

ノーマルモデルに乗っていないので何とも言えないが、
インサートされたメタルプレートが振動を吸収しまくっていることも大きく影響しているのだと思う。
この日のよく噛む雪なら尚のこと、暴れる素振りすら見せない。
それ故に190cmの長さをまったく感じさせない。っていうかブーツだけで滑ってるみたい。

ここまで褒めておいてなぜ北海道に連れて行かないのか?と思う方もいるだろう。
CORDOVAの操作性は私の腕前では雪面の質にかなり左右されてしまう。
難しいとか乗りづらいとかいうレベルではないのですが、
新雪や、雪が硬く荒れていて直線的に突破できない場所ではかなり手こずった。
荒れた雪面でも、広い斜面でラインの自由度が高ければ、ほとんど凹凸に左右されない突破力は高く、
むしろ高速スラロームが超絶に楽しいのですが、人が多かったり(ツリーランだったり)
選択肢が狭いと頑固さが前に出てしまう。
CORDOVAにはもっとオールマイティな乗り味を期待していたのですが、
むしろLINE SAKANAの方がオールマイティに遊べてしまう。

ジキルとハイド

2面性と言うよりも、きれいなピステンでの印象があまりに良すぎる。
ここまでピステンがキモチイイと、活動領域がGentemstickたちと完全に被ってしまう。
朝一でピステンが良いことが分かっている日に、私はまだスキーは出せない。
北海道在住なら「今日は朝一スキーから入るか」なんて心の余裕も生まれそうだが、
こちらではなかなかそうはいかない。暖冬なら尚更だ。
人が少なくて、午後になっても面の良い日でないとこれを味わえないのか、
と思うと、残念である反面、それを知れたこの日はラッキーだったのかもしれん。

さておき、広いかぐらを縦走するようにスキーで移動するのは楽しい。
スノーボードだと敬遠しがちな田代からみつまたまでの移動も難なくできてしまう。
やはりスキーは移動の道具なのだと改めて実感する。
といったわけで、嘘みたいな晴天の下、暖冬のことなんかすっかり忘れて15時近くまで遊んでしまった。
空いているし、やっぱり平日は良いな〜〜〜

これでやっとシーズンが始まった。って感じ。

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