





BMW Motorradが、今年の「Concorso d’Eleganza Villa d’Este(ヴィラ・デステ・コンコルソ・エレガンツァ)」で、6気筒エンジンを搭載したコンセプトモデル「Vision K18」を世界初公開した。
アルミ地の継ぎ目のない一枚板で構成されるボディパネルを纏った、航空機での旅をイメージしたとされるデザインはご覧のようにとてもシャープでスピード感溢れる印象を放つ。
これはMotoGPに代表されるような、モーターレースから連想される、“限られた人間にだけ許されるスピード” とはまた別の言語によって、人類が永く求め続けて来た “夢のスピード” を具現化したように私には見える。
そうすることで、モーターサイクルが“疾走する旅の道具”であることを象徴させているのだと思う。
もちろんこのコンセプトは、リアルワールドでの快適性や操縦性をある程度度外視した、魅せることを目的とした、むしろ彫刻やアートに近い作品なので、ただの絵空事とも言えなくもない。

BMWは同じConcorso d’Eleganza Villa d’Esteにて、こちらの『VISION BMW ALPINA』も発表した。
「ALPINA」とはあの、BMW専門のチューナーである「アルピナ」のこと。
2022年にその商標権だけがBMWに譲渡されることになり、BMWは永くアルピナ社が培って来た緻密で繊細なチューニングポリシー、そしてそのイメージを、自社で受け継ぐことに決めた。
今回発表されたVISION BMW ALPINAはその方向性の旗印と言っていい存在。
8シリーズクーペほどのボディサイズを持つVISION BMW ALPINAの美しさについて話しだすと紙幅が足らないので、割愛させていただくが、ここで申し上げておきたいのは、電気自動車がモータリゼーションの未来だと信じ込まされて来たところに、このVISION BMW ALPINAはV8エンジンを搭載しているという事実。
このタイミングで内燃機関を搭載したモデルを“コンセプト”として発表するところに、BMWの未来へのメッセージがあると私は予測する。
こちらのVISIONのコンセプト「SPEED, NOT SPORT」は、ドライバーをいたずらに刺激しない、長距離を疲れず速く移動できるクルマであることを志向するというもの。
どれだけ原油価格が高騰しても内燃機関エンジンを楽しむことのできる限られた富裕層向けへのメッセージであることは間違いのないところでありますが、それでも私は、人類にまだこうしたエンジンへの想いのようなものがあることに感動してしまった。
そしてこれはVISION K18とも付合する方向性だ。

私にはこのVISION K18が、『K1600B』のデザインをぐっと未来へと引き上げながら、モーターサイクルでする長距離移動の「愉しさ」を、さらにその先へと推し進めていくブースターの役目を果たしているように思える。
そのK1600Bもすでにカタログ落ちしており、ここしばらくBMW Motorradの6気筒エンジンにはニューモデルが登場していない。
たぶんこのあと6気筒を復活させる予定があり、このコンセプトモデルの発表はそのための布石か、もしくはBMWマーケティングお得意の、市場調査のためのアドバルーンなのかもしれない。
何より私はマルチシリンダーエンジンの乗り味が大好きなので、VISION K18のような流麗なフォルムを纏った6気筒ツアラーが登場してくれたら、それはかなり心惹かれる出来事となるだろう。
その時を心待ちにしたい・・・・・

・・・・とか思っていたら、VISION K18が発表される少し前に、BMW MotorradのCEO、Markus Flasch氏のInstagramに、謎のモーターサイクルと共に写真におさまるCEOの姿がアップされた!!!!

こ、これって、どこからどう見ても『R20』ですよね????
すでに市販モデルでカモフラージュ擬装もせずに実走行テストが行われているってこと???
CEOのアカウントだし、まさかフェイク画像じゃないよね???
オイオイマジカヨ・・・カンベンシテクレヨ・・・


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