BMW R18 に 2025yモデルが発表されましたが・・・

R18の2025年モデルが発表された。

最高出力91PSはそのままに、3000rpmでのトルクを0.5kg-m増加して16.6kg-mに増加されたそうなのですが、パワーアップというよりも出力特性が調整されたと見るべきだろう。
これによって欧州排ガス規制のユーロ5+に対応したのだそう。

そして、私的に一番のトピックはリヤホイールが16インチから18インチに大径化されたこと。
ホイールサイズの変更は言うほど簡単な話ではないので、アナウンスはされていないようだが、サスペンションセッティングはもとより、キャスターアングルを含めたシャシー周りにも大きく手が入れられているものと思われる。
画像からも車高(最低地上高)が上げられているように見える。
ただ、フロント19/リア16インチのスポークホイールも、引き続きオプションには設定されるようなので、にわかには信じられないが、ポン着けでも問題なく走れてしまう新たなセッティングが施されているのかもしれない。

18インチ化は見た目への影響も大きいのですが、リアフェンダーやシートなどのディテールにも手が入れられている。初期型のリアフェンダーは後に長く垂れるようなデザインが施されていたのですが、特徴的だったフィッシュマフラーと併せ、ドイツ的なアメリカンクルーザーの解釈であることを示す部分であった。
マフラーの意匠と併せ『R12』に似たリア周りに改められたことで、確かに軽快感は増したが、私はR12を含めてあまり好きではないので、これは改悪に感じる。
私的に一番気になったというか、残念だったのはフロントフォークカバーが廃止されたこと。Buggerなどには残されるようだがPureからは外されてしまった。

私としてはこのフォークカバーが、開放型のシャフトドライブと並んで、R18がジャーマン・プロダクトであることを強く主張している部分だと思っている。
アメリカン・クルーザーにもフォークカバーは装着されるが、ことR18 Pureに関してはクルザーらしさの演出のために装着されているわけではなく、オリジンであるR5へのオマージュだと私は信じている。
そんなアイコン的なパーツを外してしまうのは、かなり勿体のないことだと思う。
つまり、BMW自身もいよいよR18を平凡なアメリカンクルーザーとして位置付けると決めたということか。

これは私の持論だが、コンセプトに妥協なく生まれたプロダクトは、初期型が一番魅力的。
そして、コンセプトが濃いモデルほど、二代目以降は元のコンセプトその魅力を削ることで成立されることが多いように思う。

ひょっとして、ロードスター仕立ての『R20』との棲み分けを明確にするための下準備???R20出すの?出さないの?

全体像としてはカッコ悪くなったように思える今回のマイナーチェンジですが、個人的にはブラック・エディションとでも呼んだら良いのか、更なるブラックアウト化が推進されたモデルのディテールに注目したい。画像から確認できるだけでも、

1:ヘッドライト・リムのブラック化
2:ブラック・クロム・マフラー
3:ブラック・ハンドルバー
4:タンク後端カバーのブラック化
5:フロントフォークキャップのブラック化
6:ブラック・ミラー
7:ブラック・R18エンブレム
8:アルミホイールも真っ黒に塗装されている

と、ブラック化はオーナー目線でしか気づかないような細かいところにまで及んでいる。

個人的にブラック化を進めてきた私としては、認められたような嬉しさの反面、純正パーツのクオリティを知る者としては素直に羨ましい。すでにブラック化を施した部分も、できればこれらのパーツに交換したいくらい。
ただ、メータートリムはメッキが残されていて、これだけ微に入り細に入りブラック化しているのだから、これは間違いなく狙いなんでしょうけどその意図は不明。
それと、ハンドルクランプ、レバーもアルミ地のままとされているのは、ここにも手を出すとカスタムパーツが売れなくなるからだろうか?
とか、ブレーキ、クラッチレバーを、オプションの黒いDKdesignのレバーに交換した私は思ってしまう。
それにしても俺のR18はカッコいいなあ。

こちらはカスタムモデルだと思われるが、これがコンプリートモデルとして発売されるのかどうかは不明。
案外ビキニカウルも似合うんだな。いやいや、いらんけど。
それと、フラットで幅広めのバーハンドルも気になる。
ドラッグバーハンドルに交換するためにそこそこ苦労させられたので、これくらい幅があればインストールが楽であろうことが容易に想像できる。
舵切りの重い私のR18を思えば、これくらい幅があったほうがハンドル操作が軽くできるのだろう。
試してみたいなあ。

そして、こちらのカスタムパーツで一番の見どころはブラックに塗装されたエキパイ。
私も装着しているAkrapovicの新しいモデルのようなのだが、私の方はフルエキゾーストではなくマフラーとカバーを交換するスリップオンタイプだった。同パーツが新たにフルエキになったのか、はたまた追加でエキパイを別売りすることになったのか?
ここだけ売ってくれないかなあ。

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