早割消化のため白馬へ @白馬五竜 2/23

少雪シーズンのため、すっかり不良債権と化した早割を消化するためにこの週末は白馬に向かう。
このまま使わずにシーズンが終わってしまうのではないかと正直かなり焦っていたので、雪が良いとか悪いとか、この際贅沢など言ってはいられない。
とか思っていたのですが、木〜金曜にまとまった降雪の予報が出た。
「やっぱオレってモッテルわ」とか、例によって思い上がったことを思うわけだが、この期待は見事に打ち砕かれることを金曜日の正午時点の私はまだ知らない。

例によって金曜の晩から前乗りしたのですが、雪が降りだしたのは白馬村に入ってから。
道の積雪具合から見ても降りだしてまだ間もない感じ。これじゃあまり積もらないか。

いつもならHakuba47から入るのですが、この日は気まぐれに五竜から入ることにした。
(Hakuba47と五竜のリフト券は共通なのでどちらからでも入れる)
そして、この気まぐれがあとで吉と出る。

深雪ということはなくても、雪質は良いだろうと踏んで、待望の『TT168 ミズメヒノキ』を投入。
が、しかし。

ゴンドラが動き出すまで足慣らしに とおみゲレンデを滑ることにすると、そこにはかなり硬いカッチカチのバーンが待っていた・・・せっかくのTTでしたが、残念ながらまったく機能せず。
っていうか、1mmも楽しくない。否、1mmくらいは楽しいか。
いずれにせよこの状況ではTTから得るものはほとんどない。

それでも、せっかくだからとTTを抱えてゴンドラで上部に上がったのですが、フリージングレベルは上がり、状況は更に悪化。完全にサバイバルな状況にグゥの音も出ない。
しかも、この日は五竜と47を結ぶリフトが故障とかで終日運休とか、フザけたことを場内放送でアナウンスしている。つまり47側に滑って行っても五竜に戻って来られない。
「よりにもよってそのリフトかよ!!」ってなことは前にもあった。なにか陰謀を感じるなあ。

さっさとTTは諦めて『MOSS Q545』に乗り換える。
とはいえ、Q545でも何とか滑り降りられるレベル。完全にお手上げ状態だ。
それでもしばらく上部に居座って雪が緩むのを待ちましたが、その気配すらない。

諦めて標高を下げると、下は逆に緩みすぎてベタベタな雪になっていた。
かといってスキー場の中段以上はカチカチのままで、大好きな飯森ゲレンデも形無しの状況。
この中間くらいの適度な柔らかさが欲しいのだが。
この日もいつもの通りに47側から入っていたら、リフト故障で五竜側には滑って来られなかったので、わざわざクルマで移動して来る以外は、飯森を滑れなかったことになる。
47の方が斜度も強めでチャレンジングなコースが多く、ちょっと覗きに行くだけならまだしも、カチカチ雪にガッツリ向き合わされたら半日だって心が保たなかっただろう。
それを考えるとまだ五竜から入っておいて正解だった。たまたまだけど。

そんなわけで、ランチブレイクのあとは当然のようにスキーに乗り換えた。
スキーならなんとか遊べるか。と思いきや。
中段の硬くボコボコの雪面だとエッジコンタクトが取りづらく、何処かへスっ飛んで行きそうになって肝を冷やし、下部の湿った雪ではスキーが走らずでイライラさせられたりで、『Vectorglide CORDOVA』ではかなり骨の折れる斜面でありました。まあ練習にはなった。としか言いようがない。

こういうときはサッサとスキー場に見切りを付けて、頭を切り換えるに限る。
というわけで、14時まで滑ってスキー場をあとにした。

こんなとき、白馬は暇つぶしのネタに事欠かない。
たまたまこの日VEXさんで開催されていたGreenClothing 24-25の展示会を覗きに行った。
なんてナイスなタイミング。
来季の色だと『SANDGREY』がヨサゲだ。とか確認することができた。
GreenClothingにはいつも絶妙で微妙な色づかいで楽しませてもらっているが、そのためカタログだけではなかなか発色の具合が掴めない。
いつもならば『InterStyle』でそれを確認させていただくのですが、今年は出展を取りやめたようだったのでこの日見られたのにはとてもラッキーでありました。
そのあとは例によってPATAGONIAにTHE NORCE FACEのGRAVITYも覗きに行って目の肥やしにした。

目の保養のあとは「八方の湯」でサッパリとしてから「絵夢」で夕飯を食べ、クルマでしこたま呑んでサッサと寝袋に潜り込むことにした。
こういう日もあるサ。としか言いようがないが、これはこれでそう悪くはない。
負け惜しみでも何でもなく、こういった一日の使い方も贅沢な感じがして嫌いではなかったりする。
それはアテンザワゴンの寝室の広さと、NANGAの寝袋の快適な寝心地によってもたらされる、充実した車中泊ライフのおかげだ。
長い運転を経て滑り倒した一日の最後に、ひとり酒を傾けながらあれこれと考えを巡らせ、疲れたらパッタリと寝る。
宿の部屋でも同じかと言うとそれがそうでもない。
この狭くも愛おしい穴蔵のような空間が、そんな気分にピッタリとハマっている。
テント泊にも通じる微妙に快適な孤独感。ってとこか。

さて、明日はTくん一家と八方尾根で合流だ。
Tくんの奥さまのミキちゃんと、モモちゃんに会うのはかなり久しぶり。楽しみであります。
とか考えながらスヤスヤと眠るのであります。おやすみなさい・・・

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