意外と向き合えます@ムイカスノーリゾート 2/12

神立ナイターの翌日は初めて訪れる『ムイカスノーリゾート』。
こちらも分かりやすくEarth Hopper案件。
「Earth Hopperだから」という理由で初めて訪れるスキー場は、一昨年の湯沢中里につづいてココが2ヶ所目。
『パルコール嬬恋』はEarth Hopperのおかげで10年ぶりくらいに行くことができたので、そちらもEarth Hopperの御利益とも言えるか。

「ムイカ」とは単純に「六日町」を表す。
「レースイ」と同じでカタカナにすると急に外来語っぽくなるやつだ。
『六日スキー場』だとあまりにローカル感が丸出しになるので少々ヒネったカタチか。
せっかく六日町までやって来るのならば、私は八海山に行ってしまっていたので、八海山より規模の小さいムイカに行くことはこれまでなかった。っていうか、その存在すら知らなかったというのが正直なトコロ。

いつものように車中泊をしたのですが、贅沢を言わせてもらえれば、土地の旨いもんを食べてからグッスリといきたいところ。ですが、ナイターを終えたのは22時。
このあたりの食事処は20時までやっていればまだ良い方で、大概19時には閉店してしまう。
神立の軽食スタンドではカレーとホットドッグしか食べられず夜食にはいいが夕食としては物足りない。
「せめてラーメンくらい」というのは過保護に育った都会人のうわごとだ。
「こりゃあコンビニ弁当かな」と諦めかけた頃にすき屋を発見。
大した違いはないが夜の晩餐としては弁当よりもいくぶんマシか。

ムイカはローカルスキー場と言ってよい規模感なのですが、現地で見るとコースマップで眺めているときより一回り大きく感じた。
六日町の先の小出I.Cのその先に『須原スキー場』という、これまたローカル色の強いスキー場があるのですが、その須原より気持ち大きいくらい。

もちろんこの日も『MOSS Q545』。っていうかこれとスキーしか持って来ていない。
2日目のランデブーとなるこの日はもう一歩お近づきになりたいところ。
なんて言ってますが、前日の神立でバインディングの取り付け不具合も完治し、何より、想像通りにQ57と共通する部分も多く、乗り換えに関して問題がないばかりか、その乗り味には既視感すら感じさせる。
前夜の3時間ですっかり仲良くできているので、この日はオープニングから思う存分楽しませていただく。
あ〜〜やっぱり新しい道具って、それだけで楽しさが倍加してしまう。単細胞に最高のカンフル剤。

なので、どちらかというと懸案事項は『K2 TT Snowsurfer』の方。
前日の滑走で、足に馴染むのにかなりの時間を要することだけははっきりした。
もちろん普通によくできたスノーボードブーツですので、一発目から快適だったし、目立った不具合や特に気になるところなどありはしない。
ただ私の望むフリーライドブーツとして『DEELUXE AREth RIN』と比較すると気になる点はある。
今回TT Snowsurferは熱成形をせずに馴染ませようとしている。
熱成形で私の足にフィットしまくり、最初のひと踏みから絶好調だったRINと比較できるレベルに達するまでには、まだかなりの時間がかかりそう。
ギアを「育てる」という価値感には賛同できるけれど、私はできればそれをせずに済ませたい性格の人間だ。
途中でジビれを切らして熱成形してしまうかもしれないが、耐久性が一気に落ちる気がして踏み切れない。
かといって馴染むのを待つのも鬱陶しいし。という無限ループ中。

初めて目の当たりにするムイカのメインとなる『ファルコン』コースは、ほど良い中斜度で、しかもコース幅が広くフリーライドなカービングに適した斜面。つまり“向き合える”斜面(NaoyaWada©)。
しかも、昨日の降雪で雪面の足応えはなかなか良い。
これはきっちり向き合えそうだ。

そして、予感は的中。
こりゃあ良いスキー場だ。
もう少し空いていれば尚ベターだし、この雪質でコースがもう100m長ければベスト。
なんて、わがままを言っていても仕方がないので目の前の斜面をありがたくいただく。

北海道の冷凍保存された足応えの良い雪質とは違って、融解と凝結を何度か繰り返した雪はユルユルですが、それでもQ545の強めのエッジングを充分に許容してくれるほどに底はしっかりと反発してくれている。
というわけで、課題のヒールターンに集中させていただく。

ファルコンコースを10回も回ししたら、さすがに飽きた。
そろそろ一番下のリフト乗り場も空いただろうから一旦スキー場ボトムまで降りてみることにする。
広いファルコンとは違い、中段から下のコースは連絡コースと呼ぶには広めの中途半端系。
でもそういったスラローム的に滑れるコースは嫌いではない。
残念なのは壁が一切ないことくらい。

再び上部に移動し、同じファルコンコースをまた飽きるまで回す。
はっきりしない天気でしたが、逆にそれが功を奏して雪質が維持されているのかも。
晴れたら雪が腐るのも早いのは南魚沼あるある。
偶然だけど良いタイミングで来られたようだ。
最初のイメージってとても大事なので、これもまたラッキー。また来ようと思える。

とはいえ、精神的安定のためにも味変は大事。
午後はスキーにモードチェンジ。

ここにきてやっと『VECTORGLIDE Cordova』の本性が分かってきた。
一番に解ったのは、私がかなりこいつのことを誤解していたということ。
スタンダードな乗り味で、もっと乗りやすいのかと思っていたが、大間違いだった。
こいつはとてつもなく難しいスキーでありました。
ムイカの滑りやすい斜面でまた打ちのめされた。どうにも上手く操れない。
こいつの話もまたこんど「答え合わせ」としてお届けしたいと思う。

というわけで、この日も14時まで滑ってあがることにした。
特にそうと決めているわけではないのですが、11時、14時あたりに体内アラームが鳴る仕組みになっている。
とはいえこの狭いスキー場を休憩を挟みながらも5時間も滑っていたとは自分でもオドロキだ。

ガラにもなくナイターを滑ったり、それもこれもいつシーズンが終わってしまってもおかしくないと細胞レベルで感じているからだ。
長いこと雪の上を滑っているけれど、今シーズンほど短命なシーズンはないのではないだろうか。
もちろん暖冬であっても、北へ移動できれば良い雪に出会えるわけで、それは気候のせいだけでなく、私の都合も合わさってのことではある。とはいえやっぱり残念だし、半分は自分のせいだと思うと悔しい。
焦りすら感じてしまうのは決していいことではありませんが、あとで後悔するよりは良いだろう。
もうちょっとあがいてみようと思う。
(ただ、3月に入って冬は粘り腰を見せるのですが、もちろんこの頃の私はまだその事を知らない)

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