


ハーレーダビッドソンは自らの本拠地である米ミルウォーキーで2月末に開催された『Mama Tried Motorcycle Show』において『RMCRコンセプト』を発表した。
一見、センスの良いカスタムビルダーが組み立てたように見えるRMCAですが、「RM」は「Revolution Max 1250エンジン」を、「CR」は「Café Racer」を指す、ハーレーダビッドソンの公式プロジェクトとして生まれた、れっきとしたハーレーダビッドソンのファクトリーカスタムモデル。

1970年代に登場したXLCRカフェレーサーにインスパイアされたとされるが、この画像を見ると、その2台の間には大きな時間の隔たりを感じさせるほどの違いがある。
確か“カフェレーサー”とは、「いつものカフェまで競争するためのモーターサイクル」という意味だったと思うが、「いつもの何気ない時間に彩りを添えようとするセンスのあるライダーたちのノリモノ」としての部分は継承されているものの、「レーストラックではなく、身近ないつもの道で競争に興ずること」という定義に関しては、半世紀の時を超えて大きく変わってきていることがよく分かる一枚だ。
そしてRMCRコンセプトは、そうした2020年代のカフェレーサー像を再定義するだけでなく、ヨーロッパの競合に対しても競争力のあるハンドリングまでをも与えられていることが推察される。
本来そこは『Buell』が担うはずだったのですが、ご存知の通り、ハーレーダビッドソンのスポーツ・バイク戦略は一度失敗に終わっている。
RMCRコンセプトは、そうしたジャンルへ今一度挑戦するというハーレーダビッドソンの次の世界観を垣間見せるものなのだろう。

ハーレーダビッドソンは2019年に2022年までの計画として「More Roads to Harley-Davidson」と名付けた成長戦略を発表し、その中には電動オートバイの『LIVE WIRE』とともに、

あからさまに『DUCATI DIAVEL』を意識したものと思われる、ストリートファイター風のモデルも含まれていた。
こちらは実際に2020年に『BRONX』という名前で登場しましたが、DIAVEL人気の高い日本での反応があまり芳しくなかったのか、日本には導入されませんでした。
ただ、このストリートファイターが、ほぼ同時に登場したアドベンチャーモデル『PAN AMERICA』とベースを共有していることはすぐに想像された。

そうしたことと関係があるのかないのか、私に分からないが、粋なカスタムビルダーはアドベンチャーモデルのPAN AMERICAをレーサーに仕立てたモデルを作っていたりする。これはこれでカッコイイ。

このPMCRコンセプトもPAN AMERICAを基にして同様の手法で制作されているものと思われる。
それは『ホンダCB1000ホーネット』をベースに生み出された『ホンダCB1000F』の手法とも同じということで、いたってイマ風の新型車種の派生のさせ方とも言える。
つまり、市場の反響如何では、ハーレーダビッドソンがPMCRを市場に投入することはそう難しいことではないということでもある。

『BMW R20』と良いライバルになりそう。って、こちらも市販されるかどうかはまだ分からないけれど。
とにかく私はこのRMCRは大賛成。こんなハーレーが街を颯爽と走る姿を、日本でもぜひ見てみたい。


コメント