この週末は土日とも風が強く、おまけに秋雨前線の影響で天気も優れないので海にもツーリングにも行く気が起きない。ポストシーズン前でドジャース戦もないし、F1もない。おかげで笑っちゃうほどすることのない週末。仕方がないので家で仕事をしてしまった。
日曜日の午後からサンセットサーフを狙ってみようかと思ったところで悪知恵が働いた。
「月曜に行けばいんじゃね」仕事も片付けちゃったし。
予報では月曜には風も止み、しかもウネリは維持されているとのこと。
そんなわけで日曜の夜から千葉北のポイントにやって来た。
夜の時点で外気温は22℃。車中泊に快適なシーズンの到来であります。
朝、海をチェックするとウネリ強すぎで波数過多。
おかげで海には誰もいない。
駐車場の正面から少し南側にあるヘッドランドの裏側でみんなやっているようだ。
大きく張り出したヘッドランドがうまいことウネリをかわしているのか、ここだけ地形が決まっているのか、ほんの200m程度移動しただけでキレイにブレイクしている。
しかもムネ〜カタ、たまのセットではアタマ。こりゃヤベェ。
ただし、波間は狭くインサイドはそこそこの白波地獄。
潮は上げ一杯でラインナップまで最低でも５発は喰らう感じ。
あまり数は乗れない。っていうか、私のパドル力では何度もラインナップに辿り着けそうにない。
でも行くしかないよな・・・と覚悟を決めてパドルを開始した。
この日の相棒は『Hybrid Hull 6’10』。
波は厚めだったので尚のこと、ラインナップにさえ出られればコイツは最高の相棒になってくれること請け合いなのですが、こういう波の時はゲッティングアウトだけを考えたら、私に乗れるかどうかはさておき、もっと先が細くて尖ったやつが欲しくなる。
何度も口から心臓が出そうになりながらも、途中休憩を挟みながらなんとかラインナップに出ることができた。
もちろんこういう日はブレイクポイントが10m単位で前後するので中途半端な場所にいるとブレイクしたてのセットにお掃除されてしまう。
三角波とまではいかないが、ブレイクポイントはある程度決まっているため狭い。
そのためピーク付近には平日とはいえ半径５ｍ以内に５〜６人はいるので気が休まる間尺がない。
呼吸が整うのに更に５分以上かかったが、何よりこの一本は大切だ。慎重に見極めたい。
息が整ってやっと波質と周りのサーファーを観察できる余裕が生まれるのですが、思った以上の波数で皆さん次々にテイクオフして行かれる。割とピースフル。平日っていいな〜〜とか思う間もなく私の波が来た。
あああああああああ〜〜〜最高〜〜〜〜〜〜〜〜
と、いい気になってインサイドまで乗ってしまい、見事に振り出しに戻った。
でも良い波だった。
この日の波に比べたら先週の福島の波は50点と言ったところか。
50点の波を50本乗れるのと、この最高の波を１本乗るのとどっちか選べと言われたらかなり悩む。
とか思いながら再びラインナップに向かってパドルしていると「50点の波を50本の方がいいかも・・・」と思えるほどの苦行。誤解のないように言っておくと、周りの方々はこともなげにアウトに出ていってしまう。
日頃からパドル筋を鍛えるトレーニングでもすれば良いのでしょうが、日課とか苦手。
私にとって現場がトレーニングの場なのであります。OJT。
そんなわけで４本乗ったら(４本パドルアウトしたら)吐きそうになった。
トボトボと海岸を歩きクルマに戻ると、不思議とヤル気が湧いて来たので、北側のポイントまで移動して第２ラウンド。こちらも白波多めながらも、グッとサイズが下がってハラ程度。ただし、ブレイクポイントがいつもより50mほどアウトでパドルはしやすいのですが漕ぐ距離が長すぎる。結局ゲッティングアウトが苦しいことに変わりなし。
ちなみに福島のポイントではラインナップまで徒歩通勤。落差が激しい。
しかもカレント強めで割れづらい波だったので、波待ちの間に北側へぐんぐん流されるのは、私にとって「千葉北あるある」。とはいえパドルで流れに逆らう体力なんぞ残ってはいない。ワイドにブレイクしているので、横に70m流される間になんとか一本乗ってまた元の場所に歩いて戻るのもまたいつもの「千葉北式」。
ただ、パワーのある波だったので乗ってさえしまえば砂浜までノンストップ急行。
もちろんそのあとには長距離パドルが待っているのですが、斜めに長距離パドルするよりずっといい。
そんなわけで、こちらでも１時間やって５本が限度。
いそいそと退散することにした。
できれば脇からスルッとアウトに出られるセットアタマに出くわしたいものですが、でもまあ海から上がった後のコカ・コーラが最高に美味かったし、何より久しぶりのアタマサイズにも乗れたしで充分楽しかった。
質と量のバランスは、サーフィンに限らずオジサンにとって永遠のテーマであります。
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