風は私を大貫へと誘うのでありました

梅雨入りしたものの、まだそれほどの降水量ではない。
とはいえ、イマ風に言うと“ゲリラ豪雨”な、ほんの30分程度の豪雨があったり、季節外れに本州コースを進む台風なんかはあったりするので油断は大敵。
多くのポイントで台風6号が残したスウェルの恩恵があったようですが、私の大波ビビリ症を横に置いても、まだ左腕の痛みが治らず、頭を越すような波の映像がSNSに踊っても、見て見ぬ振りを決め込むしかなかった。

その10日後。
まだ痛みは残るが、前回あまりに不甲斐ない波乗りになってしまったこともあり、このあたりで腕の状況を確認しておかねばならない。
ずっと波の様子を伺っていたのですが、台風が過ぎてから、っていうか台風が来る前から、千葉〜茨城の太平洋側は東寄りの風一本槍。
大好きなアノポイントで、前回まったく腕が立たなかったリベンジを果たしたかったのですが、風向きもウネリも合わない日が続いた。
というわけで、アノポイントは諦め、ここは大貫で手を打つことにした。
ハマグラーやシジミストたちで砂浜が埋め尽くされる休日は避けることにして、水曜日までに仕事を片付け、金曜日に行くことにしたのですが、金曜日は梅雨前線に寒気が重なり天気は不安定な予報。静岡あたりから東北にかけての広い範囲で発雷確率が非常に高い予報が出ていた。
例によって前夜から大洗を目指したのですが、近づくにつれ雨足が強まった。

寝ている最中も大きめの雨粒が車の天井を叩き続けていたため、翌日の雨中サーフも覚悟したのですが、翌朝目を覚ますと、空は嘘のように晴れ渡っていた。
雨の中でサーフィンをすることにはまったく問題はなく、問題は着替え。特に海から上がったあと。
テールゲートが雨を防ぐ屋根のように開くワンボックスとは違い。ワゴン車のテールゲートはほとんど屋根の役目を果たしてはくれない。かといって車内で着替えるスペースもないので、ある程度は着替えで服を濡らすことは覚悟しないとならないのですが、おかげさまで完全な取り越し苦労。

波の方はヒザ〜モモ、たまのセットでハラといった状況。
お世辞にも良い波ではありませんが、腕に痛みを抱える私としてはこれで十分。
サイズは小さくてもインサイドまで乗り継ぐことができる、トロ厚めながらもしっかりとパワー感のある波。
しかも、前夜の雨に加えて例の発雷警報のおかげか、この日は人が少ない。
一番上の画像にもある通り、平日でも日が昇る前に満車近い車が詰めかける駐車場が、ご覧の通りにこの時間になってもまだガラガラ。
それに対して波数が多い。こりゃかなりイイんじゃね?

リハビリ中の私の強い味方。『EllisEricson Tri-Plane-Glide 8.0』。
8.0なりに浮力が高いのですが、一番に浮力を感じるのはテイクオフ時の左右のブレがほとんどないところ。
波の力を推進力に変換する能力が他のボードに比べとて飛び抜けて高く、ひとたび波を捕まえて走り出すと、押しても蹴っても、もうビクともしない。
たとえ私のような大男がボード上で右往左往しようがお構いなしに突き進んでいく。
かといってロングボードの船のような安定感とは違って、ミッドレングスらしい“軽さ”も併せ持つのがTPGの秀逸なところ。
このTPGに限らず、Ellisのボード全般に言えることですが、一度走り出すと超速で突っ走るので、ビクともしないボード上でのんびりしていると、真っ直ぐに波を走り抜けてしまう。ターンは早め早めの意識でいないとすぐに波のパワーポケットから外れて行ってしまう。

という安定のTPGで向かう、乗りやすそうな波ではありますが、前回の悪夢が頭をよぎり、まずは恐る恐るパドルアウト。
案の定、ボードに胸を当てて首を反るように前方を睨んでいると左腕が痺れてくる。
腕の痺れが治るのを待ってから波を追いかけてみる。
すると、何事もなかったように上半身をリフトすることができ、そのままテイクオフすることができた。
一つひとつの動作を確認するようにのんびりやっていたら、やっぱり真っ直ぐ走っていってしまったが、何事もなくテイクオフできることが分かり一安心。

この日は波も小さいのでパドルアウトもラクだったのですが、それでも今の私にはかなりシンドイ。
パドル筋ができていないこと以上に左腕の痺れがキツい。
いよいよパドルアウト時の前方確認を諦め、ボードにベッタリと寝そべって左を向いてパドルした。
アウトからビュンビュンサーファーが飛んでくる、混んでいる日にはゼッタイにできない芸当だ。
そうしてブレイクポイントまで出ても、波待ちでボードに腰掛けていると神経に障るようで、また左腕が痺れてくる。
痺れ出す前、もしくは治ったタイミングを見計らって波を追いかけないとならない。

それでも気づけば1時間でかなりの本数をこなしていた。
あ〜やっぱりサーフィンは楽しいなあ〜。
波は続いているので、そのまま追いかけ続ければさらに多くの波の波に乗れそうでしたが、痺れる左腕を抱えての波乗りは想像以上にタフだった。1時間で休憩することにした。

予報では海沿いの雷の心配は低かったのですが、それでも海に雷が落ちれば、いかに大洗サンビーチが広いといえどもサーファーは一網打尽。
この日は雲の様子からひとときも眼が離せない。
このあと夜にかけて、私の住む埼玉でも北部では雷雨に加えて大量の雹も降ったようなので、海沿いの晴れ間はかなりラッキー。
というわけで、このラッキーをさらに享受すべく、痛む左腕を抱えてもう1ラウンドに向かった。

そのあとも左腕の痺れと付き合いながら、乗りやすい波に何本も乗らせていただいた。
集中していると痛みはほとんど気にならないのですが、パドルアウトと波待ちの時間がキツい。
というわけで、2ラウンド目も1時間が限度。
現在の腕の状態も観察できたのでこれくらいにしておこう。
経験則から言って11時くらいまで波は続いたはずですが、良い波に後ろ髪惹かれながら海から上がることにした。

この調子だと、また最低でも2週間は左腕の様子を見つづけないとだめだなあ。
果たして全快に戻れるのだろうか・・・
歳をとると自由にできる時間は増えるが、その時間をすべて有意義に使えるかどうかはその時の健康状態による。
こういうことがあると尚のこと、体が動くうちに遊んでおかなければ、と逆に肩に力が入ってしまう。
やれやれだ。

早めに上がったので、大洗からはるばる池袋に向かうことにした。
向かうはこの日から日曜まで3日間開催される『石井スポーツ カスタムフェア東京会場』!
そちらの模様はまた今度!

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