シーズン3日目にしていきなりのパウダースノー!しかもまだ12月だよ!@赤倉観光リゾート

一週間前の白馬で、シーズンインと同時にトップシーズンと見紛うばかりの最高のピステンと向き合ってしまった私は、もちろんホックホクのアッゲアゲなキブン。かなり調子に乗っていた。
そんな私の気持ちを更にブチアゲる大雪警報がこの週も日本海側に発令された。こりゃ行くっきゃないだろう。
日本海側と言われれば、狙うはARAI、妙高高原だ。

さておき、今回はお一人様。
私にとって、これでいよいよ本格的なシーズンインを迎えると言える。
仲間とセッションするのも楽しいけれど、誰に気兼ねするでもなく一人気ままに滑り込むのもまたヨシだ。
思いっきりパウダースノーと戯れることにする。

前夜。
この日も下道で妙高方面を目指していたのですが、その道中、嬬恋、菅平と積雪路が続いたが降雪はなかった。
ハンドルを握りながら「予報と違うな」と思っていたのですが、野尻湖を過ぎたあたりでバッカバカに降りはじめた。
こりゃあヤバいぞ!
運転しながら行き先を考えていたのですが、ここまでの道中ではARAIに傾いていた。
ただ、この降りっぷりを見たらちょっと日和ってきた。

以前、新井に入ったあたりの除雪が完全に間に合っていない国道17号で立ち往生しかけた記憶が鮮やかに蘇る。
加えて、あからさまに深雪が期待できる日のARAIの朝イチのゴンドラ乗り場前に巻き起こるパニックにも似たカオスな状況がどうにも苦手。同じ理由でコルチナも苦手だ。誰かいるのであればまだしもお一人様の時にそうした場所に行くのは気が引ける。
もう少し手前でこの降雪に遭えば斑尾も候補に入ってくるのですが、ここまで来るとARAIの代替案に挙げられるのは赤倉観光リゾートと妙高杉ノ原になる。というわけで、EarthHopperを優先して赤倉観光、通称AKAKANに行くことにした。
何より、赤倉観光ならどこを滑ったら一番効率よく新雪を味わえるのか、地の利がある。

そして、翌朝。
0時過ぎからの降雪で駐車場レベルでもこれだけ積もった。
とか、喜んでいる場合ではない。一般客用の駐車場は夜間に除雪が入るため寝ていることができない。ここは従業員用の駐車場。雪かきしてクルマを発掘しさっさと移動せんとならん。
ただ雪は存外に軽く、前方に積もった雪をどかしたら、クルマはサクッと出てきてくれた。

今季初。パウダーハンターたちの行列に加わる。
正直、こうしたリフトの営業開始待ちの殺伐とした雰囲気は苦手でありますが、これはこれで風物詩的なものと割り切ることにする。

赤倉観光もARAIもEaeth Hopperのチケットは2枚必要。
先週の白馬栂池につづいて今回も高級ゲレンデに来てしまったわけなのだが仕方ない。ちなみにARAIも2枚必要。
私のEarth HopperはStanderdで¥49,800。早割で購入したので私のチケット数は1枚多い15枚。1枚単価は¥3,320となる。つまり2枚使うとこちらの一日券を普通に買うより高い。アソビューだったら¥6,000で買えるのでむしろ損している。もしもの場合、Earth hopperを使いきれない可能性もなくはないので、今はEarth hopperを利用しておくが、なんかモヤモヤする。
そんなモヤモヤを抱えながら今季からここにも設置されるようになった自動発券機で発券しようとすると、どういったわけか発券できなかった。結局チケットセンターの人に対応してもらう余計な一手間が増え、しかもデータ上は発券されたことになっており「本当に発券できなかったんですか?」とか疑われた挙句「念のため、お名前と電話番号をここに書いてください」とか言われる始末。チケット2枚取るくせに!とか、ついつい恨み節が出てしまうのも、格差社会の良くないところだが、なんだか納得がいかない。

さておき、今季から赤倉観光のゴンドラ搬器が新しくなっていた。
やっぱり屋根の高い搬器は、ボードやスキーを抱えての乗り降りがしやすくていい!
特にスキーやSPEEDMASTERは乗るゴンドラを選ぶ。
白馬岩岳のゴンドラも新調されたので早く乗ってみたい。
ちなみに。白馬八方尾根も現在の白樺ゲレンデから名木山ゲレンデに山麓駅の位置を変えたゴンドラが新設されるということ。10人乗りの大型キャビンになるとのことで、大型の駐車場と山麓駅のセンターハウスの建造と併せて2027年の開業を目指すという。完成後、現在のゴンドラリフト『アダム』は解体されてしまうそうなのですが、名木山が混むようになりそうで嬉しいような悲しいような。

気になるのは、こうしたスキー場の投資の理由のほとんどがインバウンド目的だという点。
妙高と斑尾にもシンガポールの不動産投資会社が出資する700億円規模のリゾート構想が持ち上がっているのだという。国内のウィンタースポーツ愛好家の数は絶頂期の40%程度まで落ち込んでいるということで、スキー場経営のそうした舵取りも致し方なしとは思うが、外国の皆さんの遊び場にお邪魔させていただくようになるのももうすぐ。それはやっぱり寂しい。

この日はディープなパウダースノーにロックオンして『MOSS Q57』。

まずはコース脇と、ピステンに乗ったパウダーを堪能することにする。
降り続いた良質の雪の上に乗った新潟らしくないフッカフカの粉雪に大コーフン。
もちろん噛みっカミの雪面で、カービングと新雪ライドを同時に楽しめる一本で二つ楽しめるヤツ。
そうした深雪と圧雪が繰り返しやってくる斜面でQ57以上に頼りになるボードもない。
頼りになる。と言うよりも、新雪での安心感と、圧雪での官能性を両立できる一粒で二度美味しいヤツ。

とても12月とは思えない景色。
ただ、この日はまだ積雪が充分に沈降していないため、深雪でターンを繰り返せるほどにはボードが走らない。
膝深を超える場所でウッカリ減速させてしまうと簡単に埋まってしまうので注意が必要。

そして、遅れて9時過ぎにチャンピオンAコースがオープンし、パウダー戦争が開始された。
この日の敵は全員外国人スキーヤー。
ロープが開けられたのを目の前で見ていたポールポジションスタートだったのに、雪崩をうって飛び出していく外国勢にほとんど持っていかれた・・・言ったように走らない新雪だったのでスキーヤーにトラックを付けてもらえたのは良かったのですが、それにしてもコース幅いっぱいに広がり、絨毯爆撃の如くノートラックが食い荒らされていく様は見ていられない。
何人か追い越せたこともあり、1本目は絨毯爆撃に耐えて残されたノートラック斜面を繋げることができたが、2本目にはただのコブ斜面に成り下がっていた。

もちろん、ここのパウダーデイの醍醐味はチャンピオンコースだけではない。
いそいそとそちらに移動することにする。
それにしてもすごい降雪量。リフト一本乗っている間に全身真っ白になるくらいに降り積もる。

非圧雪コースを堪能しつつ

すぐさま森の中へと侵入する。
たっぷりと新雪が残されているのですが、言ったように簡単に埋まるので、欲張り過ぎないことが肝要。

先ほどの戦争状態が嘘のようにノートラック斜面が残されていた。こりゃたまらん。

横に横にとラインをズラしながら、くまなく掃除を仕掛け、5本目にはさすがにノートラックはなくなってきましたが、雪が軽いので踏まれた場所でも足応えはまだまだフカフカのまま。
ノーエンド・パウダースノー。

スキーもしたかったのですが、Q57で滑るパウダースノーがあまりに楽しかったので、そのままスノーボードタイムを延長。昼食を挟んで14時までQ57で滑り倒した。もう膝ガクガクであります。

滑りの疲れはもちろん温泉で癒すことにする。
極上の新雪に極上の温泉。極楽であります。

極上の温泉のあとは、以前食べに来てその美味さとお店の雰囲気にハマった『山の家Cafe』で、極美味の牛すじカレーをいただいた。あ〜〜幸せ〜〜
ときに、こちらにも外国人のご家族がいらっしゃっていて、スキー場からも宿泊施設からも遠いこんな場所まで来るのかと、ちょっと驚いたのですが、外国の方は泊まる場所と食べる場所を分ける“泊食分離”が基本なのだそう。昨シーズンの白馬でもなんてことない定食屋の店先に外国人の方の行列ができていて夕飯難民になりかけましたが、今は完全に食処が足りていない。かといって、冬の期間だけ開けるレストランなど作れないと思うので、今後ますます人気のスキー場の近くで夕食を楽しむことは難しくなりそう。車中泊組にも更なるアイデアが求められている。

さておき、17時にはCar居酒屋でAmazonプライムを肴に一人酒を開始。
程よい疲れと相まって19時には落ちるように就寝。
車中泊に慣れてきたこともあるけれど、昔は宿でも19時に寝るなんて私には無理な芸当だった。
滑る〜温泉〜喰う〜飲む〜滑る。
シンプルでいて中身のとても濃い、滑りに完全特化した究極形態が完成しつつある。
あ〜〜最高。
(つづく)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次