東北5days 4日目は山形から宮城県に移動して、『みやぎ蔵王えぼしスキー場』を滑る。
えぼしには2018年にもマッツン一家と来ていたのですが、正直に言って全く覚えていない。
マッツンのクルマに便乗して来ていたことと、スキー場もOYくんとマッツンの先導で滑っていたので、そもそも覚えようという気がなかったことが原因。
私の仲間はやたらとスキー場に詳しい人が多いのですが、その先導者がやたらと滑りが速いので見失わないようにするので精一杯になってしまい、コースの全体像を眺めている暇がない。
そのため連れられてスキー場に行くとコースをぜんぜん覚えることができない。
今回は自分の目でコースマップを確認して、スキー場の印象を覚えて帰ろうと心に誓う。
ちなみに、県境に重なる蔵王連峰の北側が「山形蔵王」、南側が「宮城蔵王」。
山形では「ざおうさん」、宮城では「ざおうざん」と呼ばれる傾向があるという。
両方とも樹氷が楽しめることでも有名なのですが、山形は女性的な樹氷、宮城は男性的な樹氷とも言われるそう。
そして、ほぼひとまとめにされている山形側とは違い、「みやぎ蔵王」には「えぼし」「白石」「すみかわ」「七ヶ宿」と4つのスキー場が蔵王の麓に点在する。

寒河江から、えぼしスキー場までは高速で1時間ほど。
この日も雲ひとつない晴天。
できれば夜のうちにカッキーンと冷え込んで、ボッコボコに雪が積もってから晴れ渡ってもらえると、たいへん嬉しいのですが、雰囲気はすでに春のそれだ。

まずはマッツンと二人、ゴンドラと『かもしかリフト』をつないでスキー場最上部まで上がる。


スキー場最上部から、宮城県内屈指を標榜する全長4.3kmを誇る『ダイナミックコース』をいただく。
私が好きなロングコースで言うと、尾瀬岩鞍の『ミルキーウェイ』で2.8km、富良野のロープウェイの『D1〜B1〜B2』コースも約2.8km、妙高杉ノ原の白樺コースでも3.2km。
2日前に滑った蔵王温泉は最長コースが10kmを超えると標榜しておりますが、途中連絡コースのような斜度が緩めの箇所を挟んだりする。
野沢温泉の頂上から『やまびこD〜E』〜『スカイライン』〜『カモシカ』〜『柄沢ゲレンデ』とをつなぐ10km弱が、私の知る限り滑り応えのある斜度をもつ最長の一筆書きコースでありますが、きっちり「向き合える」だけのコース幅やそれに見合う斜度まで考慮に入れると、このダイナミックコースを超えるコースってなかなかない。
滑り応えも雪質も良いとくれば、実は宮城県内屈指と言うより国内屈指だとすら私は思う。


それだけ長いコースですので、この時期だとコース上部〜中盤〜下部と雪質もどんどん変わっていく。
コース上部は締まってよく噛む雪質が維持されていますが、コース中盤からは徐々に雪が緩みはじめる。
ザラメには至らないが、これはこれで良い足応え。つまり一本のコースの中で味変する。
もちろん4.3kmおかわり!
ちなみにここはNSD(日本スキー場開発)の時間券が使えるので、この日は1時間単位で滑っていたのですが、4.3kmのロングコースを2本回すとちょうど1時間。
さすがにこの陽気だと、2本目ともなると最下部では水たまりのようになっている箇所も出てきた。雪質変化の足もまた早い。
足応えの良かった中盤の雪質にはストップスノーも混ざり始める。うっかり水の浮きはじめた場所を滑走面で踏んでしまうとそれなりのブレーキ。
雪面を睨んでストップスノーを見極め、極力エッジに乗るようにして引っかかりを避けていく。
っていうか、これはもう春雪だ。

奇しくもIMPOSSIBLEは春雪でも十分対応できることがこれで分かった。
滑走面の面積が広いと引っかかりやすくなるように感じてしまうのも長いボードに対する先入観のひとつ。
適切なワクシングが前提になりますが、長さやワイデスは春雪での抵抗感とは実は無関係。
これも先入観でしかないのですが、IMPOSSIBLEのこの細さも視覚的な印象として効いていると思う。
というわけで、ますますIMPOSSIBLE一本で今後のシーズンを過ごしてしまう可能性が高まってしまった。
ちなみに、IMPOSSIBLEに乗るようになってからスキーもまったくやっていない。
純粋にIMPOSSIBLEに乗るのが楽しいということもありますが、スキーが埋めてくれていた部分もIMPOSSIBLEがカバーしてしまっているようにも感じる。
滑走感がスキーに似ているように思うのは私だけだろうか?って、そういう頭のおかしな比較の仕方をする人間は世界中探しても私くらいだろうからただの愚問か。
とはいえ、ザラメに移行する期間はスキーの方が操作性が高く、引っかかりやすい雪でも苦にしないので、これからの季節ではそのうちまたスキーをしたくなるだろう。
というわけで、今は思う存分IMPOSSIBLEを堪能することとする。

ここまでの道すがらでも、路面はもちろんのこと、路肩にもまったく雪がなかった。
それもあってたっぷり土が露出した景色を普通に受け入れてしまっておりますが、フと我に帰って見渡せば、この景色になるのはあまりに早すぎる。
まだ2月なのに。ってこと以上に、東北なのに。
最強寒波は日本海側を中心に猛威を奮っていたので、宮城はあまりその恩恵を受けていないのかもしれない。
聞くところによると、今年は湯沢や片品のあたりも雪が少ないとのこと。
12月の初めから雪が降り出したり、災害級の寒波のニュースも多かったので、すっかり騙されてしまっていましたが、今季も少雪シーズンだったようだ。
そして、今シーズンの少雪具合は、例年にないほどの記録的なレベルとなってしまうかもしれない。
オリンピックを観ていても、アルペン系の競技はほとんど人工雪でまかなっているようだし、気候変動は一年ごと、一日毎に、そして地球全体で進行しているんだなあと、改めて感じさせる。

そのあと、ファミリーセッションでも最上部まで上がり、みんなでロングランを楽しんでからランチタイム。
これだけ天気が良く気温も緩めだと、まったりファミリークルーズもまた楽しい。


ランチ後、子供たちが雪遊びをはじめたところで、今度はユカチンと同じロングコース・ルーティンを2本回し。
この頃には日陰部分を中心に中盤以降の雪も締まりはじめ、朝と同様によく走るようになってきた。
この全長4kmに及ぶダイナミックコースは、起伏、コース幅、斜度に加えて曲がり具合がなかなか面白い。
トップトゥボトムでゴンドラ乗り場に戻ると、ちょうど腿筋が売り切れる感じもとてもナイス。

そんなダイナミックコースを、朝イチと陽がかげって締まり直しはじめたタイミングの二度にわたって2本ずつ楽しませていただき、この日も(私だけ)たっぷり滑らせていただいた。
コースの全体像もきちんと覚えられた(ハズ)。
また4.3kmのGoodなコースを味わいにここに来ることにしよう。

その晩は白石(しろいし)の駅前駐車場で車中泊してステーションホテルを決め込む。
駅近の居酒屋で夕飯を食べたら、マッツンと二人、喉を震わせて白石の方々と文化交流を果たした。
「孫が8人もいるのよ〜」と、謎のマウントを取りにくる、勧め上手なママのおかげで二日酔い。
やっぱり仲間と行くトリップは楽しい。
(Last Dayにつづく)


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