滑走日数:33日
訪れたスキー場・エリア:21ヵ所
バックカントリー:3日
ご一緒した方々:のべ23人(実人数約9人)
新雪に当たった日数:8日(新雪率24%)
先シーズンよりもさらに平日に滑走できることを活かせたシーズン
フリーランスの私はそもそもサラリーマンよりも気楽な身分なのでありますが、親の介護もあり、先シーズンから仕事量を半分に減らすようにした。
そうした仕事との向き合い方をさらに推し進め、 “半分リタイヤ”という選択に踏み切ることに決めた。
とはいえそれは、どこかに宣言したり届出をする類のものではなく、あくまでも私の気の持ちようの話。
どうも仕事に追われていないと不安になってしまう質の私ですが、ひとたびそう自身に誓うととても気が楽になったりする。
そんなわけで、週末に仕事を済ませ、道路やスキー場が空いている平日に動く傾向が更に強まった。
我が家の要介護人のご機嫌と併せて、低気圧と寒気の動きを見ながら「ここぞ」というタイミングで動くことができたことで、小雪と言われたシーズンでも、シーズン前半を中心に多くのパウダースノーを味わうことができた。
インバウンドに人気のスキー場では平日のメリットは薄まるものの、それでも週末よりはずっと空いているゲレンデを味わえることの恩恵は、やはり計り知れない。
加えて、小雪の影響はインバウンドにも少なくない影響があったようで、今シーズンは長期滞在する海外からの来訪者が少なかったのか、平日も昨シーズンよりも空いているように感じた。
小雪でしたが、シーズン初めからしっかり新雪斜面をいただくことができた。
年末から栂池で二日続けてくるぶしが埋まる程度の軽めの新雪斜面には当たった。
「小雪と聞いていたが、ひょっとして今シーズンは景気いいのか?!」と幸先の良いスタートを切ることができたのですが、その翌週、年明け早々の舞子高原では、積雪量は一気に増えてモモ深の新雪をいただくことができた。
毎シーズン最初のパウダースノーは、いいとこでミスりそうで毎度緊張しますが、『Koruashapes APOLLO』はそんな緊張感なんぞ無関係に高い操作性を魅せてくれた。一言で言って「乗りやすい」ボード。
もっと奇抜なボードかと思っていたのですが、新雪斜面では至極真っ当な反応を示す根っからのパウダーボードであることが、このタイミングで分かったのはラッキーだった。

続いては1月22日の斑尾。
吹き溜まりでコシ、時にムネまで埋まる深さ。
すっかりMAXFORCE贔屓になっていたタイミングで出会ったパウダースノー。
MAXFORCEのタテ方向の速さをテールの操作で手懐ける感覚は、どのボードにも似ていないと思う。独自の世界。
ただ、この時感じたテールの感覚が、このあとやってくる『IMPOSSIBLE カラマツ×ヒノキ』を操る際にとても重要なインスピレーションとなってくれた。すべてのボードの記憶は繋がってるんだなあ。なんてことを感じられたシーズン。

斑尾で新雪を浴びたその翌週。お次は白馬岩岳。
前の晩に降雪があることはかなり明確だったこの日の岩岳ですが、想像以上に空いていた。
おかげで、サニーバレー〜ホワイトリボンと、上から下までヒザ〜モモ程度の新雪斜面をノートラックの一筆書きで味わうことができてしまった。
そのあと、ほとんどの方が遅れてオープンするバックボウルに向かわれたのだと思われるが、その裏をかいてポールバーンとなっていたカモシカに居座る作戦が功を奏し、ノートラックラインをSPEEDMASTERで4本、そのあと乗り換えた『TT165 SoftFlex』でも2本いただくことができた。
これもまさに平日ならではと言っていい出来事。こんなラッキーもあるんだなあ。

そして、そして、そのまた翌週に、今シーズンのメインイベントと言っていいLOTTE ARAI SNOW RESORTにやって来た!
ここで動画を撮らずして、いったいいつ撮るのか!と言えるほどの日に『Insta360 Air』を自撮り棒ごとなくすという、泣くに泣けない大失態を犯し、心が折れそうになるのを何とか堪えて・・・というのは半分ウソで、この日のとんでもない深雪斜面を、IMPOSSIBLEで味わえることに、私のCPUはほとんど割かれていた。
この日のARAIはまさにモンスター級の降りっぷりで、結局一日中降り続いたため、本格的なリセット祭り。
人が各コースに散ったあたりから、広いコースを私一人だけになる場面も多々あり「ここで埋まったら見つけてもらえない」と確信できるほど、まあまあ命の危険を感じるほどの積雪量。手に入れて二日目の滑走となるIMPOSSIBLEで、本気丸出しのARAIに挑めたのはものすごい体験となった。
というわけで、新雪に当たった8日のうち、半分となる上記の4日が今シーズンのパウダー・ベストバウト。
特にARAIで当てた深雪斜面は脳汁が出っ放しになるほどの破壊力で、新雪斜面の積雪量と長さで言えば2013年の白川郷BCを彷彿とさせるレベルですが、そんなバックカントリーでしか味わえないような斜面を、リフト回しで何本も滑れたことを考えれば、この積雪量は私の人生でベストだったとも言える。これで天気が良く、視界に恵まれれていたらTHE DAYを通り越して「もう死んでもいい」レベルとなっただろう。
今シーズンのベストピステンバーンは妙高杉ノ原と蔵王温泉

1月15日に『ミズメヒノキ』で滑った杉ノ原のピステンバーンはたまらなかった。
これは文句なしの感無量体験。

まだ2月だというのに降雪量もグッと減ってしまった2月22日。
他のスキー場の雪質がすっかり水分多めになってきてしまったタイミングで、久しぶりに訪れた蔵王温泉の雪もとても良かった。
ピーカンで眺めるスノーモンスターの景観に加え、その中をIMPOSSIBLE カラマツ×ヒノキで滑れたことも、強い印象となって残っている。
今こうして改めて動画を見返すと、足の裏から腰のあたりまでが、あのときの感触を思い出してムズムズするほど。
ベストエリアは今シーズンも白馬栂池

先シーズン、3日訪れてベストエリアとした栂池ですが、今シーズンは一気に増えて7日間も訪れてしまった。
栂池が良いのは、斜度、コース長、コース幅と、バリエーション豊かなそのスケールの大きさにもありますが、やはり、スキーにも合うクラシックコースだということが私にとっては大きい。
栂池には『TSUGA POW DBD』と呼ばれる、ゲート管理された非圧雪エリアがあるのですが、残念ながら今シーズンは一度もDBDを滑ることはなかった。
新雪でなくても白馬に行けば栂池を必ず一日予定に組み込むほど大好きなスキー場となった。
もし、どこか一箇所、スキー場限定のシーズン券を買うとしたら栂池は第一候補になるだろう。
そして今シーズン、栂池の次に訪れた回数が多いのは4日訪れた白馬八方尾根。
つまりは『HAKUBA VALLEY 全山共通シーズン券』が私とって間違いのないベストバイ。
とはいえ、一番最初に言ったように今シーズンは21エリアを訪れた。
シーズン券を買って白馬だけに絞って滑るのはまだまだ先のことになるだろう。

そして今シーズンは、その栂池からアクセスできる天狗原〜白馬乗鞍岳を滑るバックカントリーに二度挑むこともできた。
こうした山行は、これまで『かぐらスキー場』が担ってくれていたのですが、それを白馬でするようになるとは自分でも少々驚いている。
やはり、何度か自分の目で山地図とフィールドを見渡さないとルートが見えてこないので、来シーズンもチャンスがあれば狙いたいと思う。
とにもかくにも、IMPOSSIBLEに尽きるシーズン

Snowboard
Gentemstick IMPOSSIBLE カラマツ×ヒノキ:18日
Koruashapes APOLLO:7日
Gentemstick MAXFORCE:4日
Gentemstick IMPOSSIBLE 26y:3日
Gentemstick TT165 Soft Flex:2日
Gentemstick TT168 ミズメヒノキ:2日
Gentemstick SPEEDMASTER:2日
Gentemstick MAGIC38 Split:1日
IMPOSSIBLEに関してはすでに何度もお伝えしている通り。
紆余曲折の果ての出会いであったこと。そして、ノーマルとは違うフラットキャンバーになってしまっていたことなど、純粋な感動とはまた違うのかもしれないが、そうした偶然も含めて、私のスノーボード人生を変えるほどの出会いのように感じている。
ただそこに至る過程の中で、『MAXFORCE』を再発見できたことは大きな収穫。
MAXFORCEの楽しい部分を引き出すことは、はっきりと難しい。
スイートスポットを見つけ出せない日はほとんど楽しめない。そうしたときに別にお気に入りのボードがいたりすると(それが私の日常ですが)乗らなくなってしまう。
それでも手放そうとは思えないMAXFORCEの、手放せない理由のようなものを今シーズンは掴めた気がする。
今シーズンは『SPEEDMASTER』『ミズメヒノキ』『TT165 SF』を集中的に楽しもうと思っていた、その気分を、MAXFORCEがしっかりと補完してしまったように思う。やはりMAXFORCEは私にとって、TTとはまた違った部分を担うGENTEMSTICKの中心的存在なのであります。
そうした邂逅を経て辿り着いたIMPOSSIBLEで、私のスノーボードの旅はいよいよ大詰めを迎えた感がある。
もう少しすればこの熱病のような季節も過ぎ、IMPOSSIBLEも他のボードたちと対等の位置付けになる日が来るのだろうが、私にとってIMPOSSIBLEは、常に立ち返るべき道標のような存在であると感じている。
Ski
Vector Glide MAKE BC:7日
Vector Glide MASTIFF WOOD:2日
Vector Glide MAXI Gran Turismo:1日
Vector Glide OMNY:1日
そんなIMPOSSIBLEの登場によって、スキーをする時間がなくなってしまった。
IMPOSSIBLEが届く前までは、ほぼ毎回、午後の第2ラウンドはスキーに乗り換えていたのですが、それ以降はほとんどスキーに乗らなくなってしまった。
ただ、国内屈指のクラシックスキーコースと言って良い、野沢温泉で味わった『Vectorglide MASTIFF WOOD』は、今シーズンのスキーでは最高に思い出深い滑走となりました。
来シーズンも野沢のようなコースに出張って、積極的にスキーを滑る日を設けたいと思う。
結果的にとても中身の濃いスノーシーズンとなりました
兎にも角にも今シーズン、GENTEMSTICKが『GLIDER』というニューモデルを発表してくれたおかげで、私のスノーボードライフは大きな変革を迎えてしまった。
まさに「風が吹くと桶屋が儲かる」的な流れでもって、私をIMPOSSIBLEに誘ってくれた。
やはりこうした奇跡ちっくな出会いがあると、趣味世界は一気に深くなると私は思う。
平日に動くようになったことに加えて、とにかくIMPOSSIBLEとしっかり向き合いたいという気持ちが強過ぎてしまい、先シーズンよりも更に、“おひとり様”でスキー場に向かうことが多くなってしまった。
山に向かう時間、山から下りる時間、滑るコース、滑る本数、何より行き先は人それぞれ、車中泊にしても、一人で動くのは都合がいいし、何より気軽だ。
今シーズンはそんなおひとり様のおかげで、小雪と言われたシーズンでも、美味しい雪を、たらふくいただくことができてしまった。
来シーズンもこうした流れを維持して、さらに美味しい思いをしたいと思う反面、多くの方々とセッションもしたいなあと、贅沢なことを考えております。

というわけで皆様、2026-27シーズンでお会いしましょう!


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