私はバックカントリーではクランポンがないとダメな人だ。
クライミングスキンはシールの毛が逆立つように雪面に押し付けてグリップを得るので、斜行して接地面を減らしてしまうよりも、確実にシール面を雪面にコンタクトさせられる直登の方が好きだ。
なので、私はシール登行でもスノーシューのようなラインで登ることが多い。
そんな私の場合、凍っている場所ではむしろクランポンを装着してガッシガシに直登ラインを登る方が自信を持てる。

KARAKORAMの純正クランポンはバインディング本体の底面に直に装着されてしまうため、ヒールライザーを上げるような斜面だと、一緒にクランポンも上がってしまうため、クランポンの歯は少ししか雪面に刺さらない。
経験則的にクランポンが必要になる場所では、ほぼ間違いなくヒールライザーを上げているので、クランポンとヒールライザーは私にとってはセットだ。
SPARK R&Dのクランポンは、ヒールライザーで踏みつける設定になっているため、クランポンの歯は常に全開の状態が保たれるのでかなりの斜度でも歯が効くようにできており、私が行けるような場所ならなおのこと、特に問題なくクリアできてしまう。
そうした刷り込みのある私にとって、KARAKORAMのクランポンでは出発前からすでに心許ない。
これは「そうなったらスプリットボードは背負ってアイゼンを履きなさい」っていうKARAKORAMのメッセージなんだと思う。
もしかしたらKARAKORAMはボードから外してバインディングとクランポンだけでアイスバーンを登ることも設計に盛り込んでいるような気もするが、いずれにせよ仕切り直しがめんどくさい。

そこで、こちらの『MROZY CramponXS』を買ってみた。
こちらはポーランドのメーカーで、日本での取り扱いはないため本国のオンライストアに直接注文を入れた。
2週間経っても発送されたかどうかすら報せてこないので確認のメールを送ると「発送が遅れていて申し訳ありません。来週月曜日に発送します」と返事がきた。
で、その月曜日になってもまだ音沙汰がないので、翌日まで待ってから再度の確認メールを送ると、そのまた翌日になってやっと「発送しました」と荷物番号とともにメールが届いた。
赤を注文したのにオレンジが届いたり、本来は通常の国際郵便で発送されるはずが「FedExで送りました」と申し訳なさそうに返事が来たり、ウクライナの隣国だし、やっぱりバタバタしてるのかなあ。

こちらはそもそもその歯が小さくされてるので、結果KARAKORAMのクランポンと雪面に刺さる長さはほとんど同じと言えば同じなんですけど、どうせ買うならこれまで使ったことのないモノを買う方が圧倒的に楽しい。
という買い物の気分の話だけでなく、小さいながらも歯が二重にされていたり、ボードに直接装着するため歯がより確実にアイシーな雪面に食い込む様がイメージできたり、小さい割に頼り甲斐は高いように思える。

どんなスプリットボードにも使えるところも魅力(ただし、使えるボードの厚みに制限はある)。

何より邪魔にならない大きさであるところが素晴らしい。

クランポンって左右2つをまとめると結構な荷物になるので、このコンパクトさはとてもありがたい。
これだけでもこれを使うメリットは大きい。
このClamponXSに加え、『UNION ROVER』に『KARAKORAM PRIME-X』を、実際にバックカントリーの現場で使ってみたので、そちらの感想はまた来週お伝えしようと思う。お楽しみに。


コメント