


バックカントリーで使うウェアをARC’TERYXにしたことに併せて、ARC’TERYXを着る時に使うバックパックも『MICON37』に換えてみた。
もちろんこれまで使ってきた『The Northface CHUGACH』を組み合わせても問題はないのですが、バックパックも用意しているウェアブランドだと、できれば揃えたくなってしまう。
外出着に合わせてバッグを選ぶのと同じ感覚。『Rain or Shine』はGreenClothing用ってコト。
といった不純な動機による買い替えなので、特に内容に関しては何も調べずに銘柄だけで買ってしまった。
というわけで、実際に使って感じた感想を素直に書いておくことにする。

MICON37の一番の特徴は、荷室へのアクセスがロールトップとサイドファスナーであること。
トップのアクセスが拡張性の高いロールトップであることも珍しい部分だと思いますが、これまで使ってきたThe North FaceもGREGOLYでも採用されていた、背面がガバッと開くドアを採用していないところがまず最初に意外だった点。
背面ドアがないのは不便かな、と思ったのですが、実際に使ってみると背面ドアの方が出し入れしやすいぶん、出発前に整頓して詰めた荷物が、ドアを開けるたびにグズグズになってしまっていたことに気づいた。
私はバックカントリーの現場では、時短優先で大雑把に荷物を出し入れしてしまうので、せっかくきれいに整頓して詰めた荷物もすぐにグズグズになってしまう。
それがサイドアクセスだと荷室の天地長が決められているので、手前から順番に出し入れする他なく、結果同じ場所に戻すことができてしまう。
背面ドアがあるとハイク中に脱いだアウターレイヤーなども、つい上から詰め込んでしまいますが、それができないため、きちんとロールトップ側から詰めることになり、メインコンパートメント内が偏って膨らんでしまうこともなくなる。もちろんそうした方が重量配分も良くなる。
つまり、私にとってMICON37は、“ものぐさ強制ギブス”となってくれているわけだ。


アバランチポケットに関しては正面にドアがなく、サイドとロールトップアクセスとなる。
考えてみれば、正面がガバッと開いても、ボードを取り付けるベルトやらが邪魔してすぐに全開放にはできないので、慌てているであろう緊急時に、サイドからアバランチギアを取り出すのにかかる時間と大差ないように思える。

そうしたこれまで当たり前に思ってきたドアの配置を変えたのは、背面パネルの剛性感とともに、背中へのフィット感の向上に他ならない。これは背負うとすぐに感じる部分。
これまでの背面ドア付きのバックパックの背中への当たり方が、いかに不格好であったのか、痛感させられた。
The North FaceもGREGOLYも、背面ドアを設けたぶん、サイドにパイプフレームを通してバックパックの縦方向の剛性を維持しておりましたが、背面のパネルがフレームの役割を担っているので軽量化にも役立っている。
あらかじめ背中に沿うようにカーブがつけられたパネルに組み合わされる、両サイドのハーネスが装着される位置が狭められたウェストハーネスとの連携によって、点で腰を支えるフィット感が達成されている。

パネルの中央には背骨のような細いブレードが差し込まれ、背中の湾曲を緩めることができるようになっているのは、『MYSTERY LANCH』のヨークシステムに似ているブブン。
背面ドアが登場した時には目から鱗が落ちまくりましたが、そうしたこれまでの流れに逆らうような設計思想は、今となってはむしろ大発明ではなかろうか。

ヘルメットホルダーはもちろんのこと、アックスホルダーも付属するなど、予備の装備に関してもライバルたちに対して負けず劣らずの充実ぶり。なのですが。

フロントパネルにスノーボードを装着する際に使うベルト類は、サイドに設けられた紐状のループにフックを掛けて使用するようにできており、そのためベルトを取り外せるようにもできている。
これは使う人のアイデアによって積載の拡張性を広げるナイスアイデアなのですが、ここに置いたものを縛り上げて固定することに特化したベルト類に比べてかなり使いづらい。
それに加え、テンションが架かっていない状態だとベルトが外れやすく、そのままなくしてしまいそうで怖い。

なにより、正面パネルに何かを留めるための下側のベルトは付属しない。
ARC’TERYXのホームページで紹介されているこの画像を見るに、上側のパックの厚みを調整するためのサイドベルトを取り外して、代用させることを前提に設計されているようなのだが、少々ややこしくて扱いづらい。


それをよしとしない場合は、何か他のベルト類で下側のベルトを代用するか、上側で左右に渡されているものと同じベルトが含まれる『OLOSS SKI CARRY PACK ACCESSORY』を別途購入する必要があり、私はそちらを購入することにした。
ここまで紹介したように、考え抜かれた設計であることからも、これも「思い切りの良い」設計思想の顕れであるのでしょうが、それはあくまでもスキーで使う際に最適になる割り切りであって、スノーボードで使うことはオプション扱いにされているように感じる。
といった偏屈な思想を押し付けてくるトコロも、The North FaceやGREGOLYあたりとは一線を画すARC’TERYXならではのブブン。へそ曲がりとしては一周回ってカッコイイと思えてしまうトコロでもあったりします。

そして、今回こちらを買った際にキャンペーン中だったARC’TERYX版の『COCO HELI』も申し込んでみた。
これって基本的に『Apple AirTag』と同様の構造なんですね。知らなかった。
サービスを活用しないに越したことはないのですが、見た目もお守りっぽいので着けておくことにします。


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