BMW R18への道 Part3

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もちろんモデル年次ごとに
見た目には違いが分からなくとも
マイナーアップデートは繰り返されており、
最新モデルが常に最高であることは
BMWでも変わらない。

ただそれは単なるイタチごっこでしかない。
車検ごとに買い換えられるのならまだしも、
どこかで線引きをしなければならない事柄。

2年後のアップデートで
線引きを強いられるのも、
目の前の2022年モデルで線引きするのも
大した違いはない。
私はそうした思考の持ち主なので
新車に対する憧れもほとんどない。

待つことが大嫌いなので
予約、オーダーの類が
まったくできない私としては、
店頭在庫以外そもそも想定外。

ただ、「もしR18の新車を買えるなら
これにする」と思っていた
“オールブラック”の車輌がオーダー済みで、
しかもその車輌はすでに日本に向け
ドイツを出港しているという。

今まさに目の前にある中古車と
日付変更線を越えようとしている
新車との差額は100万。
納車時期は約1ヶ月の違い。
いつもの私なら絶対に
天秤にかけない巨大な差だ。

そんなことは
100も分かっちゃいる。
でも
「HP2 Enduroの後釜」という
大きな呪いが私の脳を硬直させる。

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23年モデルから(?) R18の
カラーバリエーションに追加された
エンジンからリアのドライブケース、
シリンダーヘッドカバー、
インテークのシュラウドまでが
「黒」で統一される
ブラック・デザイン・パッケージ。
単細胞の私にドンズバのカラーリングだ。

First Editionの中古を手に入れても、
きっと自分で黒く塗装しただろうし、
その方がずっと安上がりだという事は
もちろん分かっている。けれど、
メーカー純正の仕上げに敵うはずもない。
しかも、
納車から理想型が完成しているのだ。
「待つことが嫌い」なセッカチにとって、
すでに理想型の姿をした
ブラック・デザイン・パッケージは
かなりヤバい選択肢なのであります。

そんな“真っ黒い” 2023年型のR18が、
オーダーにかかる待ち時間を
ほぼ帳消しにして、今まさに海を越えて
ここ埼玉に向かっているという。
こうなってくると、

もう“Priceless”。

というわけで、私の壊れかけた電脳が
弾き出した答は
「100マンエンでもお釣りが来る」。

手持ちのHP2用のパーツや
オフロード用の装備品などを売り払えば
ボバーキット代を加えても
50マンエンほどの持ち出しで
いけるんじゃなかろうか。

新車の真っ黒いボバーモデルが 50マンエンで買える!?
もちろん中古車を選べば、
持ち出しなしのトントンで済んでしまうので
この時点ですでに50万円の赤字であるのですが、
そうした不都合な真実はすでに削除され
視界にはない。

何よりボバーキットのキャンペーン枠は
7セットのみ。
いずれにせよボバーキットだけでも
押さえておかねばならぬ。

という、あまりにも浅はかな皮算用と
単純な焦りによって
新車の手付けを打ってしまった。

「まだ手付けの段階だ、
 今ならまだ中古車に逃げられる」

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そうだ試乗してみよう!

順序が完全に逆だ。
今さら何を言ってるんだオレは・・・
(つづく)

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