雪山ではゴーグルレンズのカラー(濃度)にいつも悩まされるが、それはオートバイのヘルメットシールドでも同じだ。
色が濃ければ濃いほど顔が隠れて見た目が良くなるのですが、夜間やトンネル内などではかなり肝を冷やすことになる。見た目の良さと実用性という相反する点に関して、視界に関するものほどきっぱりと分かりやすいものもない。
SHOEIには「ソフトスモーク」「スモーク」「ダークスモーク」と3種類のスモークシールドが用意されており、「スモーク」であっても他社製品に比べて薄めに設定されているめ、X-fifteenでは「スモーク」を使っていたのですが、顔の隠蔽性も十分で、夜間での視界も許容範囲内に収まっておりました。
とはいえやはり、夜間はクリアシールドで走るに越したことはない。
そんなときに便利なのが太陽光の強さに応じてレンズ濃度が変化する調光レンズ。
以前のものはレンズ濃度の変化時間も鈍く、耐久性もお世辞にも褒められたモノではなかった。
なので、それ以降調光レンズからは距離を置いていた私でしたが、フレームデザインに惚れて手に入れた『REVOLT』のスノーゴーグルに搭載されていた最新の調光レンズの変化スピードの素早さはもとより、扱いやすさに関しても通常のレンズと大きな違いもないなど、調光レンズへの偏見はすっかりなくなっていた。
X-fifteen CARBONを手に入れたタイミングで『CWR-F2 フォトクロミックシールド』を手に入れてみた。

SHOEIが調光シールドを用意していることは、もうだいぶ前から知っていた。
このシールドが用意されるヘルメットを持っていなかったことを除いても、こうしたギミックなアイテムに目のない私が、この調光シールドに手を出さなかったのは、実はすでにだいぶ前に試しており、それがあまり色が濃くならないわ、変化スピードは遅いわ、加工されたところを触ると剥がれてしまい耐久性に劣るるわで、値段が高い割に全く使い物にならなかったトラウマがあったから。
正直この『CWR-F2フォトクロミックシールド』に関しても、あまり多くを期待していなかったのですが、使い始めてすぐに驚かされたのはその変化スピード。
REVOLTのゴーグルである程度の変化速度を知っているとはいえ、トンネルに入った瞬間など、それなりに注意が必要になることもあるだろうと思っていたのですが、最濃から完全クリアまで、体感レベルでは5秒ほどに感じるほど速い。
これまで使っていた「スモーク」レベルまでであれば、それこそあっという間に減色してくれる。
トンネルから明るい屋外に出た時のクリアから最濃状態までも5秒ほどでなのですが、途中段階でも濃くなっていることを実感できるので、薄くなる時よりも速く感じる。
おもしろいのは、レンズに虫がついた時に虫を手で払うとそこだけクリアに戻っていること。
それだけ細かい粒状のエリアで太陽光に反応しているというわけだ。
SHOEIはこれに飽き足らず、電気的にレンズ濃度の調光を行う『電子調光DRYレンズ』を開発している。
私も『東京モーターサイクルショー』でデモを見ましたが、その調光スピードはまさに「電光石火」。
確かにすごいのですが、小型ながらも電源が必要になることと、シールド全体の色が変わるフォトクロミックに対して、電子調光はシールドの曇りを抑える『DRYレンズ』部分への装着を想定していることが少々気になるトコロ。
といった具合にフォトクロミックシールドには十分満足しているのですが、あとはその耐久性。
噂だとまず黄ばんでくるとのことなのですが、どれくらいでそうした劣化がみられるのかは自分で試してみるしかない。
何かあればまたこちらで報告したいと思う。


コメント