SMITH SQUAD MAG Artist Series | Draplin Spectrum

Aaron Draplin(アーロン・ドラプリン)のデザインしたゴーグルを買うのはこれが２つ目。
ほんと好きだわこのデザイナー。

こちらは昨シーズン買っていた先シーズンモデル。すっかりご紹介が遅くなりました。
例によってデザインだけで手を出してしまったため、このゴーグルレンズがマグネット脱着式であることに気づいたのは買った後。っていうか今シーズンに入ってから。「MAG」ってマグネットのことだったのね。
その昔、anonのマグネット脱着式ゴーグルを使っていたatuのレンズがリフトに乗っている時にポロリするところを見てから、すっかりマグネット脱着式のゴーグルに懐疑的になっていたので、最初からそれと気づいていたらどれだけ好きなデザインであっても買っていたかどうかはかなり怪しい。

マグネット脱着式であることに気づいていなかったからこそ、まさに案ずるより生むが易しで最新型を試すことができた。このSquad MAGのフレームにはレンズのロック機構が追加されていて、不用意に外れることはまずない仕様とされておりました。ゴンドラなどで装着したままレンズを外してレンズの曇りを抑えている方をたまに見かけるが、この仕様だと装着したままレンズだけ外すのは無理そう。でも私としてはその方が良いと思う。ゴーグルごと外した方がレンズだけ手に持っているより安全だし。
ということが分かれば、飛躍的にレンズ交換がラクにできるようになったことを享受しない手はない。

同梱される可視光線透過率23%の『ChromaPop Everyday Violet Mirror』と、可視光線透過率50%の『ChromaPop Storm Rose Flash』を天候に合わせて使い分けるなんてこともお手のも。この仕様ならレンズ交換は全く苦にならない。
交換レンズ、ヘルメット用の延長ベルト、ゴーグルを納めるマイクロファイバーバッグに加えて、オリジナルのGoggle socも付属する。こういうところにも私はシビレてしまう。

こちらが『Everyday Violet Mirror』。
話は逸れるが、この角度の画像で見るとヘルメットとゴーグルのセンターがズレていることがよく分かる。
これは私の頭の形が歪んでいることが原因。タイトに作られた『Sweet Protection Grimnir 2VI MIPS』をまっすぐに被ろうとするとこめかみが圧迫されて目眩がするほど違和感が出てしまう。そのため頭の歪みに合わせて傾けて被っているのでこうなってしまう。これよりは目立たないが、よく見るとオートバイのヘルメットも曲がって被っている。

こちらが『Storm Rose Flash』。
中でも降雪時のStorm Rose Flashの視界の良さには舌を巻きまくった。
降雪時は曇り止め機構付きの『OAKLEY INFERNO』の方を使いたくなってしまうのですが、私が持っているINFERNOレンズは透過率が13%と17%なのでこの透過率50%レンズの見やすさは段違いに感じる。

もう一方のDraplinデザインのSQUAD XLの方には調光レンズの『ChromaPop Photochromic Lens』を装着しており、そちらの方がレンズ交換の手間が省けて更に良いはずなのですが、フレームとレンズの色が合っていないので積極的に使う気になれないままだったりする。
もちろんこのSpectrumにしてもウェアとのコーディネートの問題があるのですが、黒を基調にしながら多彩な“スペクトラムカラー”が施されているおかげで、その汎用性はかなり高い。

そのSQUAD XLとの比較で言うと、SQUAD MAGのレンズの方が曇りやすいように思う。
私は発熱量の多い汗かき体質なので、余計にレンズを曇らせやすいことはあると思うが、通気性などを含めゴーグルの持つ基礎性能で曇ってもすぐに晴れたりしてくれるゴーグルもある。そうしたゴーグルと比べるとSQUAD MAGのレンズは、まさにそのマグネット化するためのモノコック形状が災いしているのかもしれない。二重レンズの内側が曇りやすく晴れにくい。使用後はきっちりと乾燥させるなどの気遣いが必要なので、車中泊だと２日連続で降雪時に使用する場合は気をつけた方がいいように思う。

といったように、使用上の注意がないわけではないが、デザイン的にも、レンズの基本的な見え方でも、このSQUAD MAG Spectrumは、今や私のイチ推しゴーグルとなっている。
何より、かなり無理して買い揃えたINFERNOを使わなくなりそうなのが一番怖いんですけど・・・